禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

第58回 禅をきく講演会 “生きる” ―それは目を覚ますこと― 山川老師

9月初めにこのブログでもご紹介した臨済会主催の禅をきく講演会が2年ぶりに開催されました。

 

 

昨年は休止となり,1年間の延期で講師も昨年の予定されていた正眼寺専門道場師家の山川宗玄老師でした。

 

テーマは“生きる” ―それは目を覚ますこと― 1年待った甲斐があり今年は新しい臨済会のホームページの特設コーナーとして広く動画が公開されております。

 

 

第1話のカモシカの話からぐいぐいと引き込まれますね。

3話までありますが,合せて1時間ほどなのでお時間のある時,ぜひ皆さんもご視聴ください。(Ym)

社会人の禅修行階梯を考える(40)「禅と茶の集い」便り(329)

急に気温が下がり一気に初冬のような10月第4週となりました。

私も今日は早めに参加できたので調息山の坐禅ワークを初めから履修できました。

 

三々五々,いつものメンバーが揃い始めたころ冒頭に太田先生から盤珪禅師の「不生禅」のお話がありました。

 

テキストは大拙先生の「禅思想史研究 第1巻」です。 盤珪禅師の言われる「不生の仏心」・「わが身の贔屓」というのが,大拙先生の言われる「無分別智」・「分別智」につながり,それがカルロスカスタネーダの「ナワール」・「トナール」へ,そしてアントニオダマシオの「中核自己」・「自伝的自己」へと相通じる,どれも同じことを違う言葉で表現しているのだろうなぁと改めて気がつかされました。

 

盤珪禅師については本日の管長ラジオから引用しますと・・・

 

当時大名からも招かれてお説法をなされていますが、どこに呼ばれても満席の方々であったようで、盤珪禅師がお説法をなさると、そのあとその国の風紀がよくなったと言われます。

 

盤珪禅師は、禅師のもとで出家した弟子が四百余名、法号を受けて弟子の礼を取るもの五万余人、諸国に創興された寺院が四十七、お亡くなりになった後に勧請して開山とする寺が百五十に及ぶといわれています。

 

盤珪禅師の語る禅が如何に多くの人に伝わったのかを端的に紹介していただいております。

 

そして太田ワークショップは,社会人のための禅修行階梯第3部の講義が始まりました。

 

精神科医でいらっしゃる太田先生も,公案や禅語といった中国の言葉を使わずに,平易な大和言葉で禅の心を伝えようとされた盤珪禅師のように一般人のために公案修行に変わる修行階梯を発案され,日日更新されております。

 

生徒の立場から言うのもおこがましいですが,まだ発展途上にあるようで会員からの質疑応答で表現や,章立てなどテキストが変わることも度々です。

 

ぜひ皆さんも聴講してみませんか?

今なら開発スタッフの一員になれるやもしれませんよ。(⌒∇⌒)

次週は第5週なので,18時から輪読会,そして坐禅一柱香の予定です。(Ym)

「禅と茶の集い」便り(328)

先週は、緊急事態宣言解除のお祝いで休会となったので、久しぶりの禅茶の集い

5名の参加  

 

輪読は宗教の本性 第1講多神教からはじまった

 

28ページから40ページまで進んだ  

 

サピエンス全史読んでいないが、読んだことがある人ので、びっくり

 

博学の方が多いので、毎回教えらる コミュニティーセンターは21時まで、開館しているが20時まで坐禅

 

次回は第4週 太田先生のワークショップです(Ou)

横田老師の対談 阿純章和尚さん登場

禅茶ラジオで絶賛?放送中の「お坊さんとトーク第2段 阿純章和尚さん」ですが,第3週まで配信され次の日曜日に最終回となります。

 

円融寺の阿和尚さんからはすでにお聞きしていたのですが禅茶ラジオのインタビューの前に,横田老師とのユーチューブ対談がなされていたそうです。

 

その動画がようやく昨夜から公開となっております。

 

 

ぜひぜひご覧いただければと思います。 全7回に分けての配信の様で私も楽しみにしております。(Ym)

久しぶりの懇親会「禅と茶の集い」便り(327)

令和3年10月8日、緊急事態宣言解除を受け、1年ぶりの懇親会が開催された。参加者は7名。


本来、懇親会は奇数月の第二週で、一炷香の後、懇親会という流れであったが、特別に今回はお店の営業時間の関係上、6時に会場に直接
集合ということになった。


待ちに待った懇親会なので、はやる気持ちを抑えつつ5分前に行ったら、なんと太田先生が1番乗り(30分前に来ていて既にビールを聞し召していた)で私が2番目だった。


早速ビールで乾杯、そのうち皆さんが徐々に集まり其の都度乾杯して懇親会の再開を喜んだ。

 

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積もる話が山ほどあって、時がたつのがあっという間であった。
如何に待ち遠しかったか、皆の気持ちが良く表れていた。


その中で、今後第二週は懇親会にするという話になり、取りあえず来月の第二週は本来の予定通り、忘年会として行なうことになった。


来週はいつも通り6時から輪読会、一炷香の坐禅の予定です。
是非ご参加下さい。(It)

10月・11月の禅と茶の集い

別投稿ですでにお知らせしましたが次回(10/8)の坐禅会はお休みで,別の場所での懇親会となりますのでご注意ください。

 

なお再来週以降の坐禅会は緊急事態宣言の解除に伴い,21時までの利用が可能となりました。

千葉市中央コミュニティセンターの方針として「飲食は禁止」というルールは継続なので残念ですが呈茶はまだ休止とさせていただきます。

参加費は無料となっておりますのでぜひこの機会に初参加,ご見学大歓迎です。 (Ym)

 

2021年10月

10月 1日 18時から 輪読会 坐禅一柱香

10月 8日 18時から別会場で懇親会 参加費3000円

(ジュリアン:千葉市中央区登戸1丁目23−18 電話:246-6427)

10月15日 18時から 輪読会 坐禅一柱香

10月22日 18時から 太田ワークショップ

10月29日 18時から 輪読会 坐禅一柱香

 

2021年11月

11月 5日 18時から 輪読会 坐禅一柱香

11月12日 18時から 別会場で懇親会(コロナで変更の可能性あり)

11月19日 18時から 輪読会 坐禅一柱香

11月26日 18時から 太田ワークショップ

 

祝!緊急事態解除&坐禅ブログ1位!「禅と茶の集い」便り(326)

台風接近で暴風の中, 10月の禅と茶の集いは励行されました。

 

輪読会は人数が4人と少なかったので休止とし坐禅の後は今後の禅と茶の集いの対応について協議されました。

 

まだ飲食は禁止ですが,時間が20時までの制限が撤廃され,従来のように21時までの利用が可能となりました。

 

あと奇数月の第2金曜日に開催されていた懇親会ですが,緊急事態解除のお祝いという事で異例ですが偶数月である来週10/8を懇親会開きとすることにしました。

 

ジュリアンさんは20時までしか酒類の提供できないとのことなので,今回は会長にも確認して坐禅なしで18時からジュリアン現地集合となりました。

ぜひまだ参加し始めたばかりの方も,コロナで参加を遠慮されていた方もぜひご参加ください。

 

それと当日言い忘れたのですが,なんと10月1日午前7時点で日本ブログ村の「禅・坐禅」ランキングで1位とならせていただきました。

 

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この慶事も併せて懇親会で祝賀したいと思います。

台風の瞬間最大風速みたいなものでいつもはよくて5位,悪いと10位にも入らずランク外なんですが今回はやはり「阿純章和尚さんの禅茶ラジオ」の影響ですかね。

 

明日の午前6時にはまた阿和尚さんのお坊さんトール(2)が放送開始ですのでぜひお聞きくださいませ。 (Ym)

禅茶ラジオ「お坊さんとトーク」第2弾 円融寺 阿純章和尚さん

毎週日曜に細々と配信させていただいております「禅茶ラジオ」 お坊さんとトークシリーズの第2弾は東京目黒の天台宗円融寺,阿純章和尚さまとトークさせていただきました。

 

阿和尚さんとは4年前の2017年6月3日に横山先生の唯識の講義が円融寺で開催され,それに併催?されていた「天台止観」としてイス坐禅をご教授いただいたのがご縁でした。

 

今回の取材では,コロナで中断されていた「ちょっと坐ろう会」が再開されたと聞きつけ早速に申し込んだ次第です。

本堂での坐禅会は4年前のイス坐禅でされていた坐禅前後の準備体操も継続されており,やはりカラダも重要視されているのだなと意を強く致しました。

 

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       <円融寺本堂>

 

法話の内容は「救いとは絶望すること」。

阿和尚らしい語り口で「望みを持つから苦しくなるのなら,敢えて一旦望みをたえさせてみたらどうでしょう」という問題提起であり,深く考えさせられる内容でした。

ご興味持たれた方は下記からぜひご視聴ください。

 

 

坐禅会が終わった後にお時間を頂戴し,今回の禅茶ラジオの取材となりました。

4年前は講師と聴講者という関係でしたので,ほぼほぼ初対面でしたが阿和尚さんには熱く楽しく盛り上がってお話しいただき,いつものことながら私がしゃべりすぎたなと反省しきりです。

 

という訳で「お坊さんとトーク」第2シーズン 阿和尚さんの第一回放送が始まります。

明日から毎週日曜に4回に分けて配信予定ですのでご聴取いただければ幸甚です。(Ym)

 

<下記から聴取できますのでご利用ください>

  

「第八十五回 円覚寺夏期講座」の無門関提唱が一挙公開です!

今年の円覚寺夏期講座はオンラインでの有料配信だったのですが,3か月もたたないのですが横田老師の「無門関提唱」のみですが4日分がユーチューブで無料公開されております。

今年のご提唱も管長就任以来はじめられた無門関ですが,夏期講座は4日間なのでついに12年目を迎えて,最後の「第四十五則から四十八則」となりました。

 

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「兜率三関」をはじめとする無門関の最終関門と言われるくらいの禅でも高い境地のお話ですが横田管長がお話しなさると難解な公案も分かった気がしてしまうから不思議です。

 

私ごときが心配する事でもないでしょうが,円覚寺も観光客減少などコロナ禍の影響も大きく受けていることでしょうが,悩める衆生の為に最新のネットワークを活用しておしげなく伝えてくださっていると思います。

 

私もささやかながら,管長さまの思いのお手伝いをしたいと思いご紹介させていただきます。(Ym) 

 

【無門関】夏期講座 令和3年 横田南嶺管長

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第四十五則:他是阿誰 

第四十六則:竿頭進歩  

第四十七則:兜率三関  

第四十八則:乾峰一路

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修行の階梯を考える(39)「禅と茶の集い」便り(325)

第4週は人気の,太田ワークショップの日です。

私が18時過ぎにつくと丁度,坐禅が終わって講義が始めりました。 が・・・なんと面前のホワイトボードを見てビックリ!

 

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ご覧のように先生は早めに到着して板書されていたのです。

先生が苦労してびっしり書いた文字ですが,会員たちはスマホでパシャっと写します。 大変申し訳ないことではありますが,皆が書き写していると15分はかかりそうなボリュームです。

 

という事で板書されたアントニオダマシオの「中核自己」と「自伝的自己」の基本的な説明から講義は始まりました, きっと最近通い始めた方も多いので先生の気遣いでのさらっと復習の意味あいだったのでしょうが,遠慮ない古参の会員からの質問や意見もあり結局今回は第三部のテキストには入ることはできなかったです。

 

最後に新しく入会されたSkさんに太田先生が感想や質問をお聞きになると「とても面白かったです。」と言われ,会場にいた誰もが「おぉー」と期せずして声を上げてしまいました。

 

もちろん私もその一人で5年以上にわたり拝聴し続けてきた講義であり,分かろうとするあまり細かい整合性や,定義などに気がとられがちですが間違いなく本日の講義を一番しっかりと聞かれてためになったのは初学者のSkさんだったと思います。

 

「ビギナーズマインド」に目を覚まされた思いの一日でした。(Ym)

季刊誌「円覚」の一部ウェブ掲載と定期購読のご案内

本日は彼岸の中日となり,円覚寺の横田老師からユーチューブでの一口法話ライブ配信されました。

 

冒頭に季刊誌「円覚」の一部ウェブ掲載と定期購読のご案内が管長自らお話がありました。

私は円覚寺に参詣した折には10冊ほど買い求め,禅と茶の集いメンバーや母親などに配っておりましたが,円覚寺円覚寺派のお寺にご縁のない場合,この小冊子の存在すら知らない方もいらっしゃると思います。

 

下記のウェブから最新号の管長エッセィはpdfファイルで読めます。

 

 

年間1000円で送料込み,四冊の「円覚」の定期購読おすすめです。

私の「円覚」コレクションもだいぶ集りまして一番古いものは平成27年の正月号で7年分28冊を数えています。

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バックナンバーの入手は困難かと思いますが下記の書籍は平成22年から令和2年まで10年,40回分の管長エッセイが収録されていますので併せてご推薦させていただきます。(Ym)

 

 

 

「禅と茶の集い」便り(324)

自民党総裁選の告示がされた、4人の立候補どんな結果になるのか?

 

台風14号が迷走し福岡に上陸 幸いに雨が降らない中 コミュニティーセンターに向かう  

 

17日は7名の参加

 

輪読は宗教の本性 プロローグ 17ページ 宗教は心の病気を治す薬から始まり 25ページまで読んだ  

 

次回は、いよいよ、第1講 多神教からはじまったとなる それぞれの方が死生観を自由に述べ合い 時間が大幅に経過した

 

参考になるな

 

自分は 定年を迎えと後、有り余る時間をどうやって生きていけばいいのか? スポーツクラブで過ごすだけでは、もったいないと思っている   

 

あるがままに生きるとの意見もありました 坐禅は20分で終了

次回は太田先生のワークショップです  奮ってご参加ください(Ou)

「禅と茶の集い」便り(323)

令和3年9月10日、本日の出席者は4名。

 

今回も、コロナ禍の緊急事態宣言下のため変更して、6時から先週より はじめた「宗教の本性」の輪読、そして坐禅一炷香坐わる。

 

しばらくお休みしていた会長の顔を拝見してほっとした。

蜂窩織炎という免疫力が低下したときに、傷口から菌が入り炎症をおこす 症状で足が痛くて歩けなかったそうだ。

 

我ら高齢者は疲れなどで、免疫力が低下しない様に注意しなければと思う。

 

本日の読んだ所は宗教を薬に比喩して、困った時、苦しい時にすがる頼る ものとしているが、イスラム教やキリスト教、日本の既成宗教などは人が 意識する前からその教えに育まれてきた場合はどうなのか、そこが書いて いなかったが、これから出てくると思うので楽しみだ。

 

次回(来週9月17日)も6時から輪読、そして坐禅一炷香の予定です。

是非ご参加下さい。(It)

禅茶ラジオ 鈴木さん(禅茶な人々)最終回です。

ようやくコロナの第5波も右肩下がりになってきました。

俯瞰してみると自然界で起こるものは右肩上がりに増えたものは正弦カーブを描いて,時期が来ると右肩下がりになるような気もしています。

そしてどんなにワクチンが普及しようと,第6波もありスペイン風邪の世界的な流行の終息には3年かかったように,きっともう1年はきっとかかるんでしょう。

地上ではワクチン,治療薬開発を柱に,市民レベルでも三蜜を防いだり,アクリル板を設置したり,飲食店の営業を抑制したりといろんな事をしてきましたが,人智の及ばぬ大きな力というか「神」「仏」に繋がるような世界があるようにも思えてならない昨今です。

 

そしてアメリカの世界貿易センタービルに旅客機が突撃した同時多発テロから20年を迎えようとしております。

 

さてさて話はガラッと変わって毎週日曜配信してきました禅茶ラジオですが,禅茶な人々第4シリーズ「鈴木義存さん」が最終配信となります。

 

義存さんは長年にわたって登坂会長を支え,そして多くの方々をこの禅と茶の集いに勧誘いただいてきた功労者です。

 

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収録の際は話が弾んでしまい5回では収まらず,6週にわけての放送でしたがいかがでしたでしょうか?

普段の定例会でのフリートークに近い形で私が質問しながらの雑談形式ではありましたが長年,坐禅されて宗教とは何か考えて来られた先輩のお話でためになる事請け合いです。(Ym)

第58回「禅をきく」講演会のお知らせ

先月末に猛威を振るった新型肺炎もようやく新規感染者はピークアウトしたようです。

メディアでは国民の気を緩ませないためにか「減少傾向」といった表現は使わないようで事実,2週間前の新規感染者が重症化し病床はひっ迫しつづけているのが現状です。

 

そうした中,本日は「浅間温泉神宮寺法話会」で横田管長は長野まで遠征され「今日一日笑顔でいよう」というご講演がありました。

 

暗く長いトンネルの真っただ中にいるような昨今でありますが,横田管長のお話を聞くと素直に明るい笑顔を取り戻せるようん気がいたします。

ライブ配信でありましたがアーカイブでの視聴も可能ですので下記よりご覧いただければ幸甚です。

 

 

それと臨済会のホームページが新しくなり,第五十八回「禅をきく」講演会の予定が告知されておりました。

 

 

昨年はコロナでやむなく中止となりましたが今年こそは開催が楽しみです。

 

正式にはホームページで10月以降に告知予定だそうですが,臨済会の機関紙「法光」no.287によりますと11月17日(水)有楽町よみうりホールで,昨年の予定講師であった正眼寺専門道場師家 山川 宗玄 老師と学習院大学史料館研究員 田中 潤先生のご講演予定だそうです。 (Ym)