禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

スティーブ・ジョブズも愛読『禅マインド ビギナーズ・マインド』 「禅と茶の集い」だより(100)

 
暦の上では立春となりました。
まだまだ寒い日もあるようですが、今日(2月5日)は比較的暖かく過ごしやすい一日でした。
 
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今日から読書会では新しい本を読み始めます。
 
鈴木俊隆老師の「禅マインド ビギナーズ・マインド」です。
 
この翻訳(サンガ新書)は、日本では2012年に出版されていますが、アメリカでは1970年に出版され、その後多くの人に愛読されて今では45カ国以上で翻訳されているそうです。
 
日本よりも海外で先に広まった本です。
 
ティーブ・ジョブズ氏が禅に傾倒していたことは有名ですが、彼が師と仰いだ乙川弘文氏は、永平寺で修行した後に鈴木師にアメリカに呼ばれ禅を布教した人です。
 
両老師とも1960年代にアメリカに渡りほとんど何もないところから禅堂を建設したそうです。
その後の年譜を見ると一粒の種からアメリカや世界中のいろいろなところで大きな花が咲いているようです。
 
今は私が読んでいる「禅と林檎」という本には、ジョブズ氏は乙川老師に、出家して永平寺で修行したいとまで訴えたそうですが、師に、「事業の世界で仕事をしつつ純粋な精神世界とつながりを保つことは可能なのだから出家する必要はない」と諭されたと伝えられています。
 
こんなことがあったとは知りませんでした。
 
今日は、序文を読んだだけでしたが、それでもかなり心を打たれるような言葉がありました。
 
これからおいおい紹介していきます。
 
英語で禅について語られた言葉の翻訳なので難しい漢語は出てきませんが、それなら内容が分かるかというとそういうわけではなく、なかなか読みごたえがありそうです。
 
 
今日のお茶は森本さんのお手前でした。
 
お菓子は、誉の陣太鼓でもっちりしておいしいお菓子でした。
 
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お茶の時間では、たまたま森本さんと私が「現代坐禅講義」という本を読んでかなりの衝撃を受けたところだったのでその話で盛り上がりました。
このことについては、またいつか紹介します。
 
実は、その本の影響もあって、いきなり坐禅するのではなく体を十分にほぐして、坐禅ができる状態にしてから坐禅をしたほうがよいのではないかということで、今日からは十分体をほぐしてから坐禅するようにしました。
 
来週は、2月12日。7時から2炷香(45分×2回)の坐禅です。
途中からの参加も大丈夫です。
どうぞお越しください。
 
義存 合掌