禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

「禅の語録」導読

Eテレのこころの時代を時々見ているのですが、今までで何度も見返している番組の一つが「禅の語録を読む」小川隆先生の講義です。

小川先生は駒澤大学というから曹洞宗系の大学教授なのですが、中国語に堪能でいらっしゃり番組の中でも「麻三斤」の解釈など目から鱗が落ちるようなお話がたくさんでした。

禅問答のようなという形容詞があるがごとく、公案はいつも非論理的だとばかり思っていたものがぐっと身近に感じられるようになったきっかけを作っていただきました。

昨年から行きつけの書店に並んでいて、でもなかなか購入しきれなかったのですが図書館にもないということで思い切って購入して読んでみました。

きっと禅宗教史の学術書だから歯が立たないと思っていましたが、読み始めると岡倉天心鈴木大拙などの引用もあり何より小川先生の感情というか興奮が伝わってくるみずみずしい論説でとても興味深い内容でした。

 
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「禅修行の階梯」ワークショップの中にもでてくるキーワードで「「禅宗史上で公案が成立するまでのおおよそ300年間の修行者の工夫のあり方」についても言及がありなるほど達磨初祖、慧可二祖のころは『楞伽経』(りょうがきょう)を拠り所として修行していたことなども紹介されておりました。
 
内容が素晴らしいので私も興奮してこちらで紹介させていただきます。(Ym)