禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

岡倉天心 茶の本 「禅と茶の集い」だより(52)

今日は、昨日と打って変わって昼間は暖かい春のような日差しがあった時間もありだいぶ過ごしやすかったです。
 
今回(2015年1月16日)は第3週なので、まずは読書会から。
 
ネルケ無方著の、「日本人に宗教は要らない」の続きです。
と書きましたが、今日の読書会で読んだところの話は次回にすることにして、突然ですが、岡倉天心の話です。
NHKのEテレで、「100分de名著」という番組があるのをご存知ですか。
 
私は時々チェックしているのですが、今月のテーマは「岡倉天心 茶の本」です。
おとといの番組を見て大変興味深く、あまりお茶になじみがなかった人にも分かりやすい内容だったので紹介します。
 
テキストの冒頭部分を一部引用すると
 
天心は、茶には日本文化および伝統的な東洋文明の精神が凝縮されていると考え、茶の歴史や、その背景にある哲学、茶が生み出した幻術や美意識などさまざまなテーマを通して、日本文化および伝統的東洋文明の根底に流れる世界観がどのようなものであるか説いています。
 
これを読めば、番組のテーマがおのずと分かると思いますが、次回からの放送が楽しみです。
 
次回は1月21日(水)ですが、14日の回の再放送が同じ日の早朝と深夜にあります。
 
次はお茶の時間です。
今日のお茶は、禅と茶の集いでは初釜(今年初めてのお茶)でした。
お茶のお手前は大石さんでした。
 
初釜ということで、今日は濃茶をいただきました。
たまたま、昨年から会に来ている方が4人にらっしゃいましたが、それらの方にとっては初めての濃茶の体験でした。
薄茶しか味わったことのない方にとっては格別のものだったようですが、大変好評でした。
お茶を飲んだあとに口の中に甘みが広がるという感想が多くありました。
 
お茶は、麻衣の昔という高級品で初釜にあたり特別に用意してくれたものでした。

 

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花は、有楽椿。
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お菓子は、隅田川でした。
 お茶の時間には、上述の岡倉天心の話や新年に東京新聞で取り上げられた坐禅女子の話をしました。
 
コミュニティセンターにも、去年の体験教室には10人以上の坐禅女子が訪れてくれましたが、なかなか続く人はいませんでした。
今年も続々と訪れてくれればいいのですが。
 
お茶の時間の後は、45分の静坐をしました。
 
来週は、2015年1月23日、午後7時からです。
7時から1炷香(45分)の静坐の後、大田先生による坐禅のワークショップがあります。
 
どうぞおいでください。お待ちしています。
 
義存 合掌