禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅体験教室がスタート 「禅と茶の集い」だより(70)

今日(2015年6月5日)から禅と茶の集い主催の禅体験教室が始まりました。
 
これは、年に一度初心者を対象に4回連続で坐禅やお茶を体験していただこうというもので、今年で37回目です。
 
第1回の受講生が中心となってこの禅と茶の集いが誕生したこともあり、会にとっても大切なイベントです。
 
HPや新聞で広報していますが、今回は6名の方の参加がありました。
ほとんどの方がまったく始めての方でした。
 
第1回目のテーマは「坐禅の仕方・禅とは」です。
 
いきなり坐禅の仕方を説明する前に、禅とは世界に様々ある宗教や瞑想法などの中にあってどのような位置づけにあるのか、どのようなことを目指すのかについて概要を説明しました。
 
テキストの「坐禅のすすめ」の中に次のようにあります。

元来禅というものは、信仰ではなく修行である。従って、そこにはいわゆる霊魂や死後の世界はもちろん、特定の与えるべき教義や、よるべき経典や、信仰の対象となる神などの定立はない。ただ古来の規矩に従って坐禅を行じ、本来の面目にかえるのみである。
以下続く(内田昭夫編 坐禅のすすめ23ページから引用)

できるだけ噛み砕いて解説しましたが、初めての人には、そんな難しそうな話をいきなりされても分からないという声もあるかもしれません。
でも、登山にたとえればガイドマップを使って概要をお伝えするという意味があります。
 
このあとは、いよいよ坐禅の実習に入りました。
すぐにはできないので無理にはしないでくださいとお断りした上で、結跏趺坐(両足をももの上にあげる正式な坐り方)を説明しましたが、なんと6人中4人の方ができてしまいました。
 
初めての方で、これができるというのは経験上10人に1人くらいなのでこれにはこちらが驚いてしまいました。
 
まあ一瞬はできても10分、ましてや一炷香(45分)続けるのは無理なので、片足を上げるだけでもいいということで坐禅の実習に入りました。
 
2週間前に始めてきた方(その時はスーツで来ました)には、日本坐もすすめましたが、今日はジャージを用意してきているので、足を組む坐り方に挑戦するということでした。
まだまだ、ぎごちない坐り方ですが真剣に取り組もうとしている姿には好感が持てました。
 
たった15分の坐禅でも、それをした前と後では心の落ち着きが全く違います。
日常生活でも応用していただけたらよいと思います。
 
今日参加された方には、とにかく4回の講座に続けて出席していただき禅とお茶を味わっていただきたいと話しました。
 
来週(2015年6月12日)は、講師に進藤ちゑ子さんを迎え、「私と禅 ー人生を支えるものー」というテーマで話していただきます。
もちろんそのあと坐禅も実習します。
講座は12日、19日(禅と茶)、26日(脳科学と禅)と続きます。
定員まであと数名の余裕がありますので、興味がある方は来週以降からでもご参加ください。

禅と茶の集いは、それ以降も毎週あります。
初めての方にはそのつど坐禅の仕方等を指導しますのでどうぞおいでください。
 
体験教室に参加してこのブログを見ている方は、自宅でも少しでいいですから坐禅をしてみてくださいね。
 
それでは来週お会いしましょう。
 
義存 合掌