禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅と茶 体験教室3回目 「禅と茶の集い」だより(72)

今日(2015年6月19日)は禅体験教室の第3回目です。
 
今日は、禅と茶というテーマで栗田和夫さんに話をしていただき、そのあとは、会場を茶室に移して実際にお茶を味わいました。
 
栗田さんは、ご自分の禅との出会いやお茶との出会いの体験を交えながら分かりやすくお話をしてくれました。
 
栗田さんは、仕事でも幕張海浜公園内にある美浜園の茶室、松籟亭の建設に関わった方で、そのエピソードなどを聞かせてくれました。
まだ行ったことのない方は、ぜひ一度足を運ぶことをお勧めします。
茶禅一味ということについて、次のような話をしてくれました。
 
1 日本古来「道」と称される行いに、剣道・柔道・弓道香道・書道などが茶の湯の世界も「茶道」として一翼を担っており、「道」とは人間形成の道なのである。
 
2 茶禅一味の本来の意とするところは「三昧」にある。
 
3 お茶のお点前での茶事修行として、「気続立て」という言葉がありますが、これが茶事三昧の行いです。
茶筅と自己が不二となり、自己が茶筅茶筅が自己か、という「忘筅」とも言われている言葉です。
 
自分で驚くことがありますが、「あっ、お茶がたっていた」というときがあります。
頭で考えながらやると手順を間違えてしまうものです。
この言葉には、一同驚きました。
 
茶室では、この話よりさらに深くお茶についての話をしました。
お茶をたてるときのあらゆる音は、自然の音を表していること。
掛け軸でそのときの茶室の精神性を統一することなどです。
 
今日の掛け軸は、「掬水月在手 弄花香満衣」(耕雲庵立田英山老師)

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花はあじさい。

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お菓子は山田屋まんじゅうでした。

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体験教室は、来週が最終回となります。

来週26日は、「脳科学と禅」というテーマで、禅歴50年の現役の精神科医の話を聞くことができます。
 
たぶん他のどんな会でも滅多に聞くことができない話になると思いますので。この会だけでもご参加ください。
 
それでは来週お会いしましょう。
 
義存 合掌