禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

100分de名著良寛「禅と茶の集い」だより(93)

先週は、房総道場で摂心があったためお休みだったので今日(2015年12月4日)は2週間ぶりの会となりました。

6時から、川端康成の「美しい日本の私」の続きを輪読しました。
ここのところ道元良寛の歌を紹介しました。どんな縁があったかは分かりませんが絶好のタイミングで、NHKの100分で名著という番組で12月は良寛が取り上げられています。

この番組は、私のお気に入りの番組で、今年だけでも、「岡倉天心」、「ブッダ最後のことば」などがありました。
先月は、「サルトル」で、自分の苦悩の青春時代を思い出しながら番組を見ていました。

第1回は「ありのままの自己を見つめて」というテーマで放送されました(12月9日に再放送)がなかなか興味深い内容でした。
早速本屋に行ってテキストも購入しました(安くて助かります)。
20年くらい前に一時期読んでいたことはありますが、川端康成の「美しい日本の私」とNHKのおかげで良寛とまた出会えたことに感謝し不思議な縁を感じました。
諸国を放浪し、寺には属さずに生涯を乞食僧として過ごしたその生き方にあこがれます。
越後の名家に生まれながら出家の道を選んだというのは釈尊に通じるものを感じます。
「全国良寛会」まであるということですから、熱心なファンがたくさんいるのでしょう。
来週からも、「清貧に生きる」というテーマで話が続くようなので師走は良寛の詩歌にはまりそうです。
20年前とは一味違った見方ができるかどうかは、私がその間どんな人生を送ってきたかによるのだろうと思いますが、さて少しは進歩したのだろうか?
 
輪読のあとは、お茶の時間です。森本さんのお手前でおいしいお茶を頂きました。
お菓子は道友の小川さん手作りの「小豆いも羊かん」をいただきました。

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お茶のあとは、一炷香(45分)の坐禅をして、すっかり冷たくなった風の中を心地よく歩いて帰りました。
 
来週2015年12月11日は、7時から坐禅そのあとは忘年会を予定しています。
どうぞおいでください。お待ちしています。
 
義存 合掌