禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

初釜 「禅と茶の集い」だより(98)

一週間遅れの報告となってしまいましたが、2016年1月15日は禅と茶の集いの初釜でした。

会場は、いつもと同じコミュニティセンターの茶室ですが、お茶係の大石さんのはからいで濃茶をいただきました。
濃茶を味わえるのは一年に一度か二度なので濃茶をいただくのが初めての方もいました。
作法も薄茶とは違うので一つ一つ教えてもらいながらのお茶でしたが、文字どおりいつもとは一味も二味も違うおいしいお茶を味わうことができました。

これは後で聞いた話ですが、お茶も高級なものだったそうです。
飲み終わった後の茶碗の景色を見るという楽しみ方もあるのですね。 
掛け軸は、磨瓦庵白田劫石老師にご揮毫いただいた「三界無法」です。
これは禅と茶の集いの宝物です。
 

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私はこの軸を見ると磨瓦庵老師の姿そのものを思い浮かべてしまいます。
多分に個人的な思い入れだとは思うのですが、老師がそこに立っていらっしゃるようです。 

花は、拙宅の庭から持ってきた椿です

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家を出るときはもっと蕾の状態だったのですが、室内が暖かかったせいでしょうかみるみる花が開いていました。花は正直です。
 
今日、輪読した川端康成の文に「一輪の花は百輪の花よりも花やかさを思はせるのです」とありましたが、まさにそのとおりです。
一輪の花は世界を一変させます。
 
おいしいお茶のあとは、気持ちも新たに一炷香(45分)の坐禅をしました。お菓子は、米屋の干支まんじゅう申で初釜にとてもふさわしいものでした。
 

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今日22日は、太田先生の坐禅ワークショップがありましたが、次回からはテキストによる話ではなく、発声や歩行を行うということなのでとても楽しみです。
 
来週、2016年1月29日は、6時から読書会、お茶の時間と続き、8時から坐禅の時間となります。途中からの参加も大丈夫です。
どうぞお越しください。
 
義存 合掌