禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

第40回禅体験教室「禅と茶道」(第3回)の報告

40回禅体験教室「禅と茶道」(第3回)の報告
報告者:栗田 和夫
1.はじめに
 私にとって、禅との出会いは、1978(昭和53)年、まさにこの「第1回禅入門講座」が開催されてからであり、今年で40年を迎える年となります。お茶は、1984(昭和59)年より裏千家淡交会との縁があってからであります。
 なんとか、これからも禅と茶をそれなりに、続けていければと思っております。

2.点前道具について
 今日は、裏千家淡交会青年部のTさんも顔を出してくれました。
 参加の呼びかけの仕方も、私らの時代は、新聞掲載でしたが、昨今は、ホームページを見て来る若い人も、少し増えているように思われます。
 そんなことで、今回の体験教室は、かなり砕けた形で行いたいと思った次第です。しかし、急きょ今宵は、私の管理組合の理事が亡くなり、お通夜となりました。又、この会の当初からの会員で道友のO氏が亡くなって、ちょうど10年となる年でもあることから、茶がけは「夢」を掛けることにしました。
 「夢」は、禅語の茶掛「一行物」・芳賀洞然如々庵老師の書によれば『人生は畢竟夢なりという意味を託している。この一文はまさに大乗仏教の人生観を要約したものであるが、それをさらに圧縮したのが「夢」の一字なのである。
なお、茶人の間では、「夢」の軸は追悼の茶会にしか掛けない約束になっているようであるが、今日の一日の貴さに思いをひそめ、「一期一会」の思いを新たにしてこそ、道としての茶、真の茶道に近づくゆえんではなかろうか。』と述べられております。
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 さて、本日の道具は、茶碗は小生の自作で、淡交会青年部の研修会で京都のあかね窯で焼いたものであります。茶杓は自作で、棗は、道場の桜の木で作成して頂いたもの、さらに蓋置きは小生が、道場の作務で、茶花園の生け垣を作る時に、竹を切っていた際、くずとして捨てようとした時、待てよ竹の切り口をまじまじと見て「おう! 蓋置きよ!」と出会った、偶然の産物であります。
 また、茶花は、いつも面倒を見て頂いているO氏よりの紫陽花であります。
 そして、本日のお菓子は、笹餅で、私の大好な餅を用意させて頂きました。
 
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3.おわりに
 今日の体験教室は多いに私自身、楽しませて頂きました。参加者は、総勢18名でしたが、残念ながら全員は茶室に入ることはできず、和室での一服を味わっていただきました。
 最後に、全員で広間にて静坐をし、本日の第3回目となる体験教室は無事終了となりました。