禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

第56回 禅をきく講演会

昭和41年から開催されている臨済会主催の「禅をきく講演会」に参加できましたので簡単にご報告いたします。


会場は有楽町よみうりホールで、日時が11月6日(火)17時30分~開演でした。
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(講演自体は録画・録音禁止でしたので、開演前の法竹演奏している会場風景をご紹介します)
 
講師は小川隆 駒沢大教授と、円覚寺 横田南嶺管長のお二方です。

小川先生は先ごろ出版され『禅海一瀾講話』を中心に禅海一瀾講話をめぐって」今北洪川と釈宗演についての学術的でありながら、わかりやすいご講義をいただきました。
カラー刷りのレジュメまで配布頂き、そのレジュメに沿って授業?していただけたのでメモ書きも少しで済むような親切さです。
雑談の中で印象に残ったのは、小川先生も渡仏されたばかりのようで、そこで「職業者ではない仏教を始めてフランスで見た」というのが印象的でした。
70分の長丁場ながらあっという間の充実した時間でした。

続いて横田管長ですが、さすがに小川先生の名講義のあとではやりづらいだろうかと心配してましたが、まったく杞憂でした。
「ご縁に導かれて」というタイトルで、仏教の縁を主軸にしながら、ご自分の来歴や、ご縁のあった老師方のお話を披露されながら今の宗教に何が必要なのかという大きな問いについて真正面から説法いただき、終わった後は拍手が鳴りやまずもしかしたらコンサートのように横田老師が再登場するのではと思わせんばかりの熱気に包まれた会場でした。

唯一、惜しむらくは当日の講演内容が一般公開される予定がなさそうなことです。
(会場ではこれまでの講演がCD-ROMで販売されていました)
ぜひネット世代の若者たちにも真の仏教や禅に触れてもらう最高の媒体となると思いますのでネットでの無料公開を強く望んでおります。(Ym)