禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

戒のこころ「禅と茶の集い」便り(218)


記録者・栗田
1.はじめに
 
 今週の土曜日より、房総禅道場で摂心会が開催されるため、昨日お茶の準備を一足先にしてきました。
 私はこの年度初めに、終活の一環として、車を処分したため、道場までは、ほぼ1時間半を掛けて自転車で行っております。苦慮しておりますのは、坂道が三つと狭い市道での大型車とのすれちがいで、ひやりとすることが、多くあります。そんなバタバタしている昨今での、本日の禅と茶の集いのブログをご紹介いたします。

 

2.読書の時間

 

 本日は、これまでの「禅と対話する」を終えて、臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺老師の「戒のこころ」を輪読しました。
 最初に、「一つになって祈る」と題して、東日本大震災の被災地の方のお話が出てきます。私も、平成24年4月から一年間、被災した石巻市に復興支援にいっている経験から、現地での悲惨な惨状を目の当たりに見ております。そんな思いを抱いている私として、共感するのですが、被災者の話す言葉は、「なぜ被災地に足を運んでくれないのか」というのです。そのとっさのご質問に老師は「仰るお気持ちは分かりますが、みんながみな被災地にまで足を運ぶことは難しい。こうして遠くお祈りを捧げることにも意味があると思います。」と述べられております。

 

 しかし、「被災地の方の言葉が引っ掛かって、何か違和感を覚えさせている。」と仰っています。そして最後の方で、戒とは、相手を思いやるよき習慣という意味であるとして「恥を知る心」との題の中で、「被災地の方のご供養に足りなかったものは、こんなことしかできなくて御免ね、といる心が大切だった」と述べられております。
 
3.呈茶

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 本日の抹茶はいつもの「鶴聖」です。

茶菓子は「栗づくし」で、季節がらの栗とあんをお餅でくるんだもので、私は、餡子と餅が大好きですから、それに栗は、まさに私の栗田の栗で、何かの折に、栗菓子は使わせて頂いております。
そして、茶花は、いつもOさんにご用意して頂いておりますが、赤いナンテンの実を付けたものと、秋を代表とする花と言えますでしょうか、正式名称は良く分かりませんが秋明菊の一種かな、真ん中に黄色い色どりを添えてあります。
 
4.静坐
 
 静坐ですが、本日は、いつもの会長が、やはり摂心会の準備作務で、疲れたのでと言う事で、静坐の前に、帰りたいとのこと、私が、お茶の後片付けをしながら直日を担当しました。
 
5.おわりに
 本日は、総勢6名と、いつものメンバーの都合が悪いようで、少数精鋭の静坐会でした。
 さて、来週は、房総道場での摂心会が土曜日から始まりますので、お休みとなります。
 
※ 次回は11月30日、第5週ですが太田先生によるワークショップ予定です。
18時から一柱香のあと、ワークショップとなりますので告知させていただきます。