禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

東慶寺の特別展 釈宗演 墨蹟展

別投稿に詳しいのですが、本日、北鎌倉に参詣しました。
もちろんメインは円覚寺なのですが、折角北鎌倉に行くならばと釈宗演老師の墓参をしてまいりました。

JR横須賀線で北鎌倉を降りると、紅葉狩りの観光客がどっと円覚寺東慶寺に繰り出します。
拝観料を収めて、斜面を登り3度目となるお墓参りです。東慶寺の楞伽窟塔の墓前に線香と『禅海一瀾講話』をお供えしてしばし黙祷させていただきました。
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少しでも宗演禅師の強さと寛さにあやかれるようゆっくりとお参りさせていただいておりましたが、作務衣姿で行ったので誤解されたのか、関西からこられた大学生に思わぬ質問を受けてしどろもどろに答える一幕もありました。

それから鈴木大拙先生の墓参もさせていただきました。
先日の有楽町の禅をきく会で、洪川→宗演→大拙という禅の近代化のお話を承ったばかりですので大拙先生のお墓にもお線香を供えしありし日の大拙先生を忍ばさせていただきました。
お墓は愛妻家でもいらしたんでしょう、ご夫妻の墓となっております。

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観光客の皆さんはしきりと紅葉を気にされて上ばかり見上げていましたが、まさに看脚下!
明治の近代日本を支えてくれたお二人を知らずに通り過ぎるなんてなんと勿体ない・・・・と思ってしまいました。
 
帰りしなに松が丘文庫に立ち寄ると「宗演 墨蹟展」が開催されておりました。
前日に東慶寺ホームページは再確認してましたがなんと控えめな告知でしょう。
これではさすがの私も見逃します。
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しかし思いもかけずに釈宗演老師の墨跡や愛用の品に出会えたのはびっくりしましたが感動です。
書籍販売もしており「禅文化」も購入できて二重に感激しました。
釈宗演墨跡展は、特別拝観料100円で、12/9までとなっております。
東慶寺は塩害で紅葉は今一つと思いますが十月桜が見頃でした。(Ym)