禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

茶室一杯の「禅と茶の集い」便り(250)

令和元年7月19日
記録者・栗田和夫
1.はじめに

 今日は、また忙しい一日でした。
 朝午前5時起床、北区王子での9時からの授業を終え、千葉市役所での午後3時からの「第44回千葉のお親子三代夏祭り」の出店者説明会を終えて、5時半からお茶の準備に入りました。

2.読書の時間

  私にとっては久しぶりの読書会です。「ブッダは、なぜ子を捨てたか」の継続で「自己を捨てる」から「乾いた大地に行脚して」までを読みました。
  子を捨て妻を捨て、家を捨て、そして共同体を捨てて歩きだした放浪者の釈迦は、まさのこの捨て三昧が、ついには自分おも捨てることに繋がる行為ということに気づいていったというのである。
  ブッダの伝道活動の遍歴行脚に明け暮れた道程は、一往復するだけで1千キロにのぼるという。そしてその一帯はというと、草木や森が乏しく、どちらかというと砂漠的景観におおわれている乾燥しきった状況の中での遍歴遊行の生活であったという。
  やはり修行は、厳しい環境の中でこそ、成就すると言う事であろうか。

3.呈茶から

  本日の呈茶は、お菓子がいっぱいでした。
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と言うは、ずいぶん前に、鈴木さんから、「Oさんの奥さんからのお土産です」と受け取っていたのですが、すっかり忘れておりました。
  そしてもう一つのお土産は、会長が先週カンボジアに行き、そのお土産として、今日、もってきて頂いたものです。
  もう一つは、私が、お干菓子として用意したものですが、これは、日持ちもするで、いつの日にかと思っております。
  お菓子のご紹介ですが、Oさんの奥さんの土産は「小倉羊羹・夜の梅」(写真右)というものです。静岡県御殿場のお菓子で、「夜の梅」の菓銘は、『切り口の小豆の粒が、夜の闇にほの白く咲く梅の花を思わせることに由来するとの事です。
  次に、会長のお土産ですが、焼き菓子のようで「ANCKOR WAT」(アンコールワット)と書かれているのが分かります。


  そして、今日は、お茶碗を知人から丁度、
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頂いたものを始めて使わせて頂きました「備前焼き」です。備前焼は、ご存じの通り、千利休の侘び寂びの心境を最も具体的に表現している焼もの一つといえましょう。茶碗は小ぶりで平茶碗として夏点前には最適かなと思って、持参しましたが、熱伝導率が高いのでしょうか、お茶を頂くときには、暑くて往生しました。
  今日の出席者は、10名でした。



4.おわりに

  呈茶の後は、全員で静坐をおこないました。
  さて、来週は、太田先生のいつものワークショップがありますので、ご出席ください。
私はというと、この日は、毎年ですが、国交省の後援で実施される「区画整理研修」の講師として、小平市の一橋学園まで行ってまいります。
以上