禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅修行の階梯を考える(24) 「禅と茶の集い」便り(259)

台風騒ぎであっという間に9月も末になりました。

 

第4週は精神科医 太田先生の人気講座「禅修行の階梯を考えるワークショップ」があるのでぞくぞくと会員が集まり11人の参加となりました。

坐禅一柱香のあとに講座開始ですが冒頭にテキストの補足と修正分について説明があり,皆で10分ほど黙々とテキストに書き移すという懐かしい作業に勤しみしました。

 

パソコン,コピー機全盛の昨今なので,書き移しなんて久しぶり,なんだか小学生にでも戻ったような不思議な気持で作業しながら,昔の授業ではよく黒板に書かれた文字をノートに写していた事思い出しました。

 

今日は新テキストのP3 Ⅳ「自伝的自己のサブシステム」の復習から入ります。

「自伝的自己」がメインシステムで,その構成要素として6つのサブシステムがあるということ再確認しながら新しく加えた③感覚の機能,⑥運動と行動について説明がなされます。

この新しいサブシステムの「感覚」と「運動と行動」は成長したのちにトレーニングによって,意識的に自伝的自己と中核自己の部分に分離できる特性があり,太田ワークショップの肝となる部分だということがおぼろげながらわかってきた・・・くらいの理解度です。

 

続いて第2章の禅仏教の特徴も輪読し,その後感想や,質問など活発な意見交換がなされ,あっという間に20時半を過ぎてしまいました。

太田ワークショップはひと月に1回に機会なので,まだ聞き足りない数名が太田先生を囲んで夜食会へと随行しました。

夜食会では適度にアルコールも入るため一層のことざっくばらんトークとなり時間のたつのを忘れてしまいます。

 

23時過ぎに店を出て千葉駅に向かう道すがら,ここのところ腰の調子悪い太田先生から肩を貸してくれと言われてハイ、どうぞ!とお応えしました。

歩行介助には商売柄慣れているのですが、お貸しした左肩に感じた先生の手の重みが余り重く、改めて太田先生の腰痛の辛さを痛感しました。

毎月のように手作りテキストの校正し、腰の痛みをかかえながら四街道よりバス,電車、モノレールと乗り継ぎご講義を続けて下さってい先生の慈悲に改めてありがたく胸が熱くなりました。

 

来週はいよいよ10月。

第1週ですので18時から輪読会,呈茶,坐禅となります。

腰や膝など痛みのある方はイスでの坐禅参加もできますので,どなた様もお気軽にご参加ください。(Ym)