禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

臨済宗 宝樹院(佐倉市)のご紹介

年度末に当たり今回は個人的に,今年度一番お世話になり感謝している佐倉市の宝樹院(臨済宗妙心寺派)をご紹介させていただきます。

 

昨年7月14日に初めて宝樹院の坐禅会に参加させていただいたのですが,その日が円覚寺僧堂で長年修行され,インドの日本寺から戻られたばかりの新命和尚である泰惇和尚様の帰山日と重なったようで,宝樹院の記念すべき日に立ち会わせていただきました。

 

宝樹院は,臼井家中興の祖とされる臼井興胤公により1353年建立された臨済宗妙心寺派のお寺です。円覚寺の開山からわずか70年後の室町時代創建の由緒ある古刹です。

鎌倉円覚寺の専門僧堂道場に先代住職・住職(加藤泰裕)・新命和尚(加藤泰惇)と三代にわたりご修行されているとのことで円覚寺信奉者である私にとっては自宅から毎週通えるプチ円覚寺を見つけたような喜びで今も毎週,嬉々として出かけている次第です。

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宝樹院さんの坐禅会は,毎週日曜日に開催されますが週ごとに内容が変わり,第1週は坐禅法話と呈茶,第2週は夕方に坐禅2炷,第3週は読経と写経会と懇話会,第4週は早朝からの坐禅と作務,粥坐と懇話会というバラエティに富んでおります。(そこは禅と茶の集いに似ています。)

 

どの週も多くの方々でにぎわいますが,やはり泰裕ご住職の法話がある第1週が一番人が集まり宝樹院本堂がぎっしりと40人を超える人々が参集されています。

 

3月よりコロナ対策として,呈茶や懇親会は休止となりましたが換気に配慮しながら現時点で精いっぱいの配慮をしながら坐禅会を継続してくださりご住職,新命和尚様に心より感謝申し上げる次第です。

また宝樹院は泰裕ご住職の樹木手入れにご熱心とのことで。季節ごとに見事な花をめでることができるプチ東慶寺でもあります。(あくまで個人的感想です)

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なかでも開祖である臼井興胤公お手植えの山茶花は樹齢600年を超えると言われており毎年11月の開花時期に合わせて「さざんか祭り」としてハープやバイオリンそして法話を交えたイベントが開催されております。

 

その開催日にはご住職お手製のふろふき大根(長寿大根)が美味です。

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