先の記事の中にありました私がはじめてお寺の坐禅会に参加した2017年初夏，円覚寺の居士林主事をされていたのが内田一道和尚さんです。
合宿坐禅会という環境もありましたが，始まって数時間でその指導にすっかり魅了され，て自宅に戻っても興奮冷めやらず，，，ついに円覚寺宛にお礼状と言うには拙い感想文を送り付けてしましました。恥ずかしげもなく部分掲載しますと・・・
（前略）今回の合宿では夕刻５時から坐禅指導が始まりましたが７時過ぎ、たった２時間で今まで体験したことのないような深い静寂な心の状態となり、山登りではなくヘリコプターで一気に頂上まで運び上げられたような心持がし本当に驚かされました。
坐禅の指導についても数息観はほぼ触れられていませんでしたし、姿勢についても細かい指導はされてなかったこともとても意外でした。
坐禅道場（お寺じゃない）で，さえいろいろ姿勢など注意され続けて来たので、円覚寺ならなおさらと身構えていたのですが、まるでマインドフルネスのワークショップに参加したかのような気分さえしました。
口頭指示もごく最小限であったにも関わらず，参加者の坐禅姿勢が素晴らしかったことなど内田一道主事の革新的な指導に感嘆し、またこうした指導の刷新、推奨されている管長さまもすごいとただただ脱帽です。（後略）
それから私の円覚寺参りは常習化していき，何かイベントがあると禅と茶の集い仲間を1人，2人とお誘いして一昨年から土曜坐禅会，夜の初心者購入会に参加させていただきました。
昨年の合宿坐禅会には仕事の関係で不参加でしたが，禅と茶の集いからは男女合わせて3名の会員が参加し，その後しばらくの間の禅と茶の集いでは居士林の話題で持ちきりでした。（先週の7/17も久しぶりに居士林話もりあがりました）
現在の内田和尚さんは黄梅院住職も兼務されながら，引き続き居士林で社会人に広く坐禅を普及する活動をされていらっしゃるようで企業講演会でも講師をされています。
円覚寺での土曜坐禅会や夜の初心者向け坐禅会は残念ながらコロナの影響で中止となっておりますが，先月から居士林オンライン坐禅会として毎週月曜夜に無料で開催されており内田和尚さんの坐禅指導が受けられます。
参加は無料ですが，要件として居士林坐禅会経験者であること，また事前登録が必要なのでお気を付けください。
最後になりましたが今年の3月23日にヒューマンルネッサンス研究所で講演された内容がホームページで公開されておりますのでぜひご一読ください。
質疑応答が読みごたえありです。
ページ末尾の「内田氏の話も踏まえるなら、ＡＩが「大悲の心」を持つ日が来ることはおそらくないのだろう。心の問題はいつまでも、人間の問題であり続けるのではないだろうか。」という結びの言葉に最先端のテクノロジー社会でもビジネスの世界でも「禅の風」が必要とされているように思いました。（Yｍ）
