昨年春からは新型肺炎で外出自粛となり，気がつけば２年近くも円覚寺にいけないままとなってしまいました。
今回は黄梅院住職で居士林主事でいらっしゃる内田和尚さんからのお招きもあり，また居士林が改修中で薬師如来が祀られている選仏場での坐禅会のお誘いをいただきほぼ二年ぶりに北鎌倉に伺いました。
輪読会のテキストをお墓に置かせていただきながら，どうか「仏教の大意」を禅と茶の集いメンバーにお授け頂くよう祈念しながら，墓参させていただきました。
もちろん釈宗演老師のお墓にも線香をお供えし，それでもまだ坐禅会までには一時間ほどありましたので鎌倉五山の第四位「浄智寺」もお参りできました。
天気予報は終日雨で，午後からは風も強くなるとの予報でしたが，円覚寺につくまでは降ったりやんだりぐらいの小雨程度で助かりました。
円覚寺の山門をくぐると同時に音を立てて本降りとなり，仏殿に慌てて入りご本尊様に２年ぶりのご挨拶を致しました。
集合時間の午後二時過ぎに選仏場に行きますと，ほどなく脇の入り口が開き受付が始まりました。
まずは手指消毒と名前確認から始めるというしっかりと感染対策したうえでの坐禅会でした。
内田和尚さんから「お久しぶりです」と声かけられて年甲斐もなく嬉しくなってしまいました。
そればかりか坐禅会の冒頭のご挨拶でも「薬師如来の選仏場での坐禅会を開くのはＹｍさんのような医療者の方にも来ていただきたいと思って企画しました」とまで言っていただき，言葉で表せないほどありがたいと思いました。
いつもの土曜坐禅会なら大きな居士林に溢れかえるほどの大人数ですが，本日は緊急事態下で雨模様でもありわずか１２名での坐禅会となり，きっとこれまでの内田和尚さんが主催された坐禅会では最少人数に近いと思います。
専門道場としても人気の高い円覚寺なので雲水さんも２０名近いとお聞きしてますから，もしかして僧堂より少ない？すごく贅沢な坐禅指導をうけさせていただきました。
ウグイスをはじめとする野鳥の声，雨音，風にがたつく戸の音など自然音に満ちた，そして薬師如来さまの下での坐禅会。
もちろん坐禅の途中途中で，身体ワークショップも挟みながらの坐禅体験で本当に貴重な体験となりました。
最後に内田和尚さんと参加者全員で新型肺炎の早期収束への黙とうがなされました。
本当にお薬師さまのご加護で一日も早く大勢の方にワクチン接種が施され，円覚寺の坐禅会や夏期講座にもまた多くの人が集える日を心より祈念しております。（Ｙｍ）
