禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

宝樹院だより(8)3度目の茶話会「宝樹院の歴史」

第5週の宝樹院は泰惇副住職の茶話会が恒例です。

今年は2回目となりますが今回は改めて宝樹院の歴史についての講義がありました。

 

開創 文和2年9月(西暦1353年 室町時代

山号 金嶺山

本像 地蔵菩薩

開山 夢窓国師

 

という由緒あるお寺で,1338年に臼井中興の祖である臼井興胤(うすいおきたね)公により創建された圓應寺(円応寺)についで寄進された九末寺のうち三番目に古いお寺となっております。

創建当初は円応寺も宝樹院も建長寺派のお寺であったことも初耳でした。

 

臨済宗は城主が立てられることが多かったため古い城下町にお寺が点在しているようでこの臼井近隣の外は,小見川や関宿も同じというお話はご住職が補足してくださいまさいた。

 

また本尊や,宝物の撮影があったこともあり,普段では見れないご本尊様の底面にある銘,先代のご住職が修復されたという開山の夢窓国師の座像など非常に美しい状態で拝見させていただきました。

 

その他,境内地図や本堂の再建の歴史や鐘楼堂,観音堂についても副住職から詳しい説明がありあっというまの茶話会でした。

 

当日は観音堂も公開されており,帰りがけに恐る恐る入堂させていただき,地蔵菩薩観音菩薩薬師如来像に手を合わせることができました。

 

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また山門の「金嶺山」は駿河から臼井まで出かけて来られた白隠禅師に揮毫していただいたとのことで何も知らずに2年余り通り抜けていたこと怖れ多い気が致しました。

 

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普段知ることのないこと,見ることのない仏様,祖師像などなど接する機会を与えていただき本当にありがとうございました。(Ym)