禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

「禅と茶の集い」便り(200) 禅と剣道 坐禅体験教室4

本日(22日)は『禅と茶のつどい』主催の『第40回禅体験教室(全4回)』の4日目で、参加者は22名でした。
初日は参加人数が少なめで、スタッフは行方を心配していましたが、回を追うごとに増えてきて安心していました。
 
今回のテーマは『禅と剣道』、講師は佐瀬長和氏(千鈞庵霞山老師、剣道師範)でした。
家庭生活、社会生活を営みながらの禅について、歴史や体験談を交えながら剣道の例を中心に紹介されました。

イメージ 1


剣道は剣道、禅は禅で違うものだが、剣道でも禅でも人間力をつけることができる。他にも人間力をつけることができるが、いずれも禅と両方やるのが人間力をつける早道であると説明されました。
 
質疑応答では、「『人間力』を別の言葉で表すとどうなりますか」という質問などがありました。
 
講師が退席し、休憩の後に、今回の『禅体験教室』での最後の静坐(坐禅15分、20分)をしました。
登坂会長より「集中する必要条件は姿勢が八割、気持ちが二割」という説明があり、皆熱心に取り組みました。
 
お話の中で私が印象に残っているのは、小川刀耕範士(忠太郎。無得庵。小野派一刀流免許皆伝。警視庁剣道名誉師範。)が、戦後剣道が解禁されたばかりの昭和28年に警視庁剣道指導室師範に就任した時のエピソードです。
腕に覚えのある職員はその実力を疑い、大怪我覚悟の激しい稽古を挑み続けたが、本人はそれを楽しむこと三か月、ついに全員の信頼を得たそうです。
 
行きがかりで、「禅と茶の集い」200号を書かせていただきました。
ありがとうございました。
合掌(H)
 
『禅と茶の集い』は、今後は平常の日程となります。
なお、来週(29日)は5週目ですが、午後6時から静坐(坐禅)の後、太田先生(精神科医)のワークショップです。
途中からの参加も歓迎します。