禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅茶図書室

涅槃会に朗読のご紹介

2500年まえの2月15日はブッダの命日として涅槃会として今も寺院ではいろいろな催し物が積み重ねられてきたことでしょう。 この禅茶ブログでもこの日を記念して最近見つけたユーチューブ動画の朗読チャンネルをご紹介したいと思います。 春山いほさんの朗…

新年おめでとうございます【新刊】新 坐禅のすすめ

令和4年1月1日 新年を迎えました。お喜びを申し上げます。 旧年中は当ブログのご高閲ならびに禅茶ラジオのご拝聴いただき 誠にありがとうございました。 今年もご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます。 元日用の記事にとっておいたのですが今年…

新刊紹介「不要不急」

7/17の円覚寺管長日誌にあった「不要不急」が一昨日に発売され仕事帰りに書店で購入しました。 最近はネットでの購入が多くなったせいか久しぶりの書店カバー付きの本です。 タイトルが「不要不急」 不要不急と聞くと私Ymなどはすぐに細川和尚さんのお顔が…

宗教の本性

つい先ほどまでユーチューブのライブ配信で横田老師の日曜説教「天に星,地に花・・・」を拝聴しておりました。 そのご法話の中でも今回紹介する佐々木閑教授の最新著作の「宗教の本性」のお話が冒頭にありました。 サブタイトルは ― 誰が「私」を救うのか ―…

次回の輪読会テキスト「仏教の大意」

現在、輪読会で読み進めています『ブッダが教える愉快な生き方』も巻末に近づいており前回の集いで次のテキストの選考がなされました。 下記に平成13年以降の禅と茶の集い輪読会テキスト一覧をご紹介しますが,今回は鈴木大拙の「仏教の大意」と決まりました…

ようやく入手できました。宗学概論

1年くらい前から探していた本が入手できました。 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念刊行の「臨済宗黄檗宗 宗学概論」です。 平成28年4月1日発行のなんと非売品です! もっとがちがちのお堅い宗教書と覚悟していたのですが,あにはからんや!読みやすい…

【致知】鈴木大拙先生に学ぶ人間学

人間学を学ぶ月刊誌「致知」の8月号の特集は鈴木大拙先生です。 早速届いた,特集号を開いてビックリ! なんと円覚寺の坐禅会で何度もお世話になった蓮沼和尚さんが,立教大学の大熊先生と「鈴木大拙が残した言葉」として対談が組まれておりました。 www.ch…

ずぼら瞑想

川野和尚さんの話題つづきで,まだご紹介してないことに気がついたのでお勧め図書です。 ずぼら瞑想 作者:川野 泰周 発売日: 2018/04/05 メディア: 単行本 刊行は2018年4月なので2年前となりますが内容は最前線だと思います。 本の帯には『ずぼら瞑想』の5…

「なな THE 禅」テレビ愛知で毎週火曜日,放送中です

テレビ愛知で毎週火曜あさ8:00から放送されている「情報ステーション はちまるまる」の1コーナーとして昨年秋より坐禅会,禅寺紹介が始まってます。 1回分は3分足らずで,2回で一つのお寺,坐禅会を紹介していくのですが,愛知テレビのアナウンサー天野な…

死にゆく人の心に寄りそう 看護師僧侶の妙憂さん

近畿圏の非常事態宣言が解除される中まだ首都圏4都県は継続中ですが,第一波は確実に過ぎつつあるようで千葉市では公共施設として一番早く図書館が復活してくれてます。 数か月前にリクエストしていた本が届いたと電話連絡あり,手にしたのが看護師僧侶の妙…

坂村真民 詩集より

横田老師に影響され,坂村真民さんの詩集を紐解くことがありますが,こんな時世だからこそ響く詩が目に飛び込んできます。 危機の中で 危機の中で 人は成長し 危機の中で 人は本ものになる だから危機を避けるな むしろ危機に立ち向かう心を養え 冷たい烈風…

コロナ対策として「おうち坐禅のすすめ」禅の作法

緊急事態宣言が昨日,全国に出されました。 そうした中「不要不急の外出を減らそう」「人との接触を8割減らそう」という戒厳令下の昨今となってまいりました。 多くの国民・市民が家にこもり,TVを見続けたり,電話やインターネット,ゲームで気を紛らわし…

小川隆先生 「中国禅宗史」

2年前にこのブログでもご紹介した『禅の語録」導読』が文庫本となりました! zencha.hatenablog.com すごいですね,禅の語録という超マイナーな分野で,文庫本になるなんて元の本も反響大きかったんでしょうね。私は単行本購入していますので改めて文庫本を…

降誕会を祝う「仏心の中を歩む」

本日はお釈迦様が生まれた降誕会4月8日でございます。 花祭りの異名のように百花繚乱まさに厳しかった冬を乗り越えた植物たちが一斉に芽吹き花咲き,白黒の世界に花たちが五色の彩りを与えてくれます。 この彩りこそが生きている証,自然界の妙でありますこ…

円覚寺でマインドフルネス講座

このブログを書き始めてだいぶたちますが,今年に入ってからずーっと一番参照数の多い記事が昨年12月16日に投稿した「川野泰周さんのマインドフルネス」だったりします。 で,その川野和尚さまは円覚寺ではなくお隣の建長寺僧堂で修行された禅僧でかつ精神科…

輪読会テキスト「ブッダが教える愉快な生き方」

1/31の週例会に集った会員で次回の輪読会のテキスト選定をしました。 次のテキストはItさんご推薦の藤田一照さんの本なのですが,NHKがTVラジオ放送とは関連ないものの「NHK出版学びのきほん」としてシリーズ化しはじめたもので昨年6月に刊行され,まだ書…

川野泰周さんのマインドフルネス

からだの知恵袋 流れる水の受け流す 心と体を感じる瞑想 191113 ラジオ深夜便 ぶれない心を育む(1)川野泰周さん 以前,精神科医で臨済宗僧侶でもある川野泰周さんのご著書の紹介をさせていただきましたが,NHKラジオ深夜便での講習の音声も見つけまし…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第5節 禅と茶道 p125~133 内田ふき

わが国固有の文化の一つに茶道があげられる。 茶道は,まさに生活の中に根を下した日本的な味わいをもつ独特な文化体系である。 現在,茶の湯は,ますますさかんになり,多くの人々が,礼儀作法を習うため,あるいは風流の遊びとして,または社交の手段とし…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅱ) p105~115 内田ふき

前節においては,家庭の道や家庭における修行について述べたが,こゝでは,現代の家庭の問題状況と,その中での生活の営み方について省みてみたい。 1.家庭生活とその教育の変化 戦前は祖先伝来の家系や財産・家業を中軸として家を守って行くのが家庭であっ…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅰ) p98~105 白田貴郎

1.家庭の重み 人間はどんなときでも,ただ一人で生きてゆくことはできない。 必ず多くの人達と協力しあい共同の生活を営み,社会を形成して生きなければならない。 動物も,集団を作って共同の生の営みをなすが,人間の社会生活との間には本質的な違いがあ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第8節 悟道の境涯 p82~89 白田貴郎

禅の修行の眼目は、見性(直指人心見性成仏)にあるが、見性というのは、布団上で虚妄の我というものを殺して、自己の本心本性を見るということである。 この本性は、宇宙を一貫する不生不滅の如是法と不二一如なるもので、従って見性の境涯というものは、人…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第4節 作務 -動中の工夫- p53~59 内田ふき

禅の道は,坐禅を中心とする行であるから,坐禅を離れることはできない。 あくまでも正しい坐相で,禅定三昧に入って,見性悟道することを目指している。 さて禅門では,この坐禅の工夫に対して,動中の工夫と呼ばれる行がある。 1.経行 動中の工夫の一つ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第3節 三昧 p45~52 長野拓郎

坐禅の生命は三昧にあるといっても過言ではない。 元来禅の基本は,禅定三昧の行であり,それによって転迷開悟するのが,禅本来の目的とする処であるからである。 又禅に限らず,仏教の他の宗派にしても,或は仏教以外の宗教にしても,正しい宗教ならば,そ…

坐禅のすすめ 第1章 『問題提起』 第2節 科学と宗教 -禅を中心として- p17~35 白田貴郎

1.人生の基本問題について 人間は,誰でも,自分の一生をどのように過ごし,ほんとうに意義あるものたらしめうるかという基本の問題を背負っている。 ところが実際は,日常生活の忙しさの中で,どのように生存競争に打ち勝ち,仕事をうまくやってゆくかとい…

坐禅のすすめ『はじめに』p3~5 白田貴郎

現代人の生活をふり返ってみると,正直にいって,物質の面は豊かで外装はきわめて華やかであり,また知的情報は豊富で,生活やものの考え方も合理的になっているが,かんじんの生活の根底になる心の内実というものが正しい筋目を見失っているといってよい。 …

坐禅のすすめ『序 文』p1~2 内田昭夫

この編著は,昭和53年の秋から翌春にかけて,千葉市コミュニティセンターにおいて,千葉市社会教育課の主催する青年教室の禅入門講座としてなされた話をもとに,そのときの講師がこれを原稿にまとめたものである。 国民経済にゆとりができて,地方自治体では…

ブッタが教える愉快な生き方

会員のItさんお勧めの図書です。 著者はこのブログではおなじみの藤田一照さん、曹洞宗の和尚様ですがネットでも有名ですね。平易な文章で仏教を肩肘ばらずに紹介されていてどなたにも読みやすいとご推薦いただきましたのでご紹介いたします。 はじめに──「…

認知行動療法の基礎と展開

今年の禅体験教室で講師の方々からよく耳にした言葉に「マインドフルネス」というキーワードがありました。 円覚寺の夏期講座でもご紹介した早稲田大学の熊野宏昭先生の「認知行動療法」にかんするご講義もユーチューブに公開されているのを発見しました。 …

坐禅アプリ「雲堂(undo)」と動画のご紹介

スマホ全盛期ですのに坐禅アプリとして有名な「雲堂」をご紹介するのを忘れておりました。 もしかするとブログ記事の中でちらっと触れたことはあったかもれませんが、今回正式に禅茶図書館でご紹介したく掲載いたします。 このスマホアプリは2011年に「彼岸…

坐禅のすすめ

大変ご紹介が遅れました。 禅体験教室のテキストともいうべき「禅と茶の集いの宝」である「坐禅のすすめ」をご紹介してこなかったことに今更ながら気付いた次第です。 この本は前書きにありますように千葉市社会教育課主催で昭和53年秋から翌春にかけて講…