禅と茶の集い

40年以上続くお茶と坐禅の市民サークルです。

禅茶図書室

円覚寺でマインドフルネス講座

このブログを書き始めてだいぶたちますが,今年に入ってからずーっと一番参照数の多い記事が昨年12月16日に投稿した「川野泰周さんのマインドフルネス」だったりします。 で,その川野和尚さまは円覚寺ではなくお隣の建長寺僧堂で修行された禅僧でかつ精神科…

輪読会テキスト「ブッダが教える愉快な生き方」

1/31の週例会に集った会員で次回の輪読会のテキスト選定をしました。 次のテキストはItさんご推薦の藤田一照さんの本なのですが,NHKがTVラジオ放送とは関連ないものの「NHK出版学びのきほん」としてシリーズ化しはじめたもので昨年6月に刊行され,まだ書…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第5節 禅と茶道 p125~133 内田ふき

わが国固有の文化の一つに茶道があげられる。 茶道は,まさに生活の中に根を下した日本的な味わいをもつ独特な文化体系である。 現在,茶の湯は,ますますさかんになり,多くの人々が,礼儀作法を習うため,あるいは風流の遊びとして,または社交の手段とし…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅱ) p105~115 内田ふき

前節においては,家庭の道や家庭における修行について述べたが,こゝでは,現代の家庭の問題状況と,その中での生活の営み方について省みてみたい。 1.家庭生活とその教育の変化 戦前は祖先伝来の家系や財産・家業を中軸として家を守って行くのが家庭であっ…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅰ) p98~105 白田貴郎

1.家庭の重み 人間はどんなときでも,ただ一人で生きてゆくことはできない。 必ず多くの人達と協力しあい共同の生活を営み,社会を形成して生きなければならない。 動物も,集団を作って共同の生の営みをなすが,人間の社会生活との間には本質的な違いがあ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第8節 悟道の境涯 p82~89 白田貴郎

禅の修行の眼目は、見性(直指人心見性成仏)にあるが、見性というのは、布団上で虚妄の我というものを殺して、自己の本心本性を見るということである。 この本性は、宇宙を一貫する不生不滅の如是法と不二一如なるもので、従って見性の境涯というものは、人…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第4節 作務 -動中の工夫- p53~59 内田ふき

禅の道は,坐禅を中心とする行であるから,坐禅を離れることはできない。 あくまでも正しい坐相で,禅定三昧に入って,見性悟道することを目指している。 さて禅門では,この坐禅の工夫に対して,動中の工夫と呼ばれる行がある。 1.経行 動中の工夫の一つ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第3節 三昧 p45~52 長野拓郎

坐禅の生命は三昧にあるといっても過言ではない。 元来禅の基本は,禅定三昧の行であり,それによって転迷開悟するのが,禅本来の目的とする処であるからである。 又禅に限らず,仏教の他の宗派にしても,或は仏教以外の宗教にしても,正しい宗教ならば,そ…

坐禅のすすめ 第1章 『問題提起』 第2節 科学と宗教 -禅を中心として- p17~35 白田貴郎

1.人生の基本問題について 人間は,誰でも,自分の一生をどのように過ごし,ほんとうに意義あるものたらしめうるかという基本の問題を背負っている。 ところが実際は,日常生活の忙しさの中で,どのように生存競争に打ち勝ち,仕事をうまくやってゆくかとい…

坐禅のすすめ『はじめに』p3~5 白田貴郎

現代人の生活をふり返ってみると,正直にいって,物質の面は豊かで外装はきわめて華やかであり,また知的情報は豊富で,生活やものの考え方も合理的になっているが,かんじんの生活の根底になる心の内実というものが正しい筋目を見失っているといってよい。 …

坐禅のすすめ『序 文』p1~2 内田昭夫

この編著は,昭和53年の秋から翌春にかけて,千葉市コミュニティセンターにおいて,千葉市社会教育課の主催する青年教室の禅入門講座としてなされた話をもとに,そのときの講師がこれを原稿にまとめたものである。 国民経済にゆとりができて,地方自治体では…

ブッタが教える愉快な生き方

会員のItさんお勧めの図書です。 著者はこのブログではおなじみの藤田一照さん、曹洞宗の和尚様ですがネットでも有名ですね。平易な文章で仏教を肩肘ばらずに紹介されていてどなたにも読みやすいとご推薦いただきましたのでご紹介いたします。 はじめに──「…

認知行動療法の基礎と展開

今年の禅体験教室で講師の方々からよく耳にした言葉に「マインドフルネス」というキーワードがありました。 円覚寺の夏期講座でもご紹介した早稲田大学の熊野宏昭先生の「認知行動療法」にかんするご講義もユーチューブに公開されているのを発見しました。 …

坐禅アプリ「雲堂(undo)」と動画のご紹介

スマホ全盛期ですのに坐禅アプリとして有名な「雲堂」をご紹介するのを忘れておりました。 もしかするとブログ記事の中でちらっと触れたことはあったかもれませんが、今回正式に禅茶図書館でご紹介したく掲載いたします。 このスマホアプリは2011年に「彼岸…

坐禅のすすめ

大変ご紹介が遅れました。 禅体験教室のテキストともいうべき「禅と茶の集いの宝」である「坐禅のすすめ」をご紹介してこなかったことに今更ながら気付いた次第です。 この本は前書きにありますように千葉市社会教育課主催で昭和53年秋から翌春にかけて講…

禅の知恵に学ぶ NHKテレビ こころの時代

先週の日曜よりNHKのEテレ(元教育テレビ)のこころの時代で半年にわたり「禅の知恵に学ぶ」というシリーズが始まりました。 今回の講義は岐阜県にある臨済宗のお寺で別名、妙心寺の奥の院と言われる正眼寺での取材です。 正眼寺と言えば、太田先生の調…

ブッダが職場の上司だったら

アメリカでは現在、特定の仏教団体には所属せずに、自由に個人が仏教を学び実践する流れがあるようです。それは仕事の後にナイトスタンドで仏典を読み、瞑想するもので「ナイトスタンド・ブッディスト」とも呼ばれ始めているそうです。 アメリカらしくとても…

『人生に信念はいらない』考える禅入門

2019年第一号の書籍紹介です。 昨年11月に円覚寺で開催された「禅をならう集い」で坐禅指導されていた細川晋輔和尚のデビュー作となる『人生に信念はいらない』考える禅入門 を読みました。 とても感動しました。ここのところ禅海一欄や観音経講話など固い書…

観音経講話

釈宗演一百年遠忌記念事業としていくつかの書籍が出ておりますが、最後にご紹介するのがこの『観音経講話』です。 このところ次々と読みたい書籍が出版されたり、図書館のリクエストがかなったりで嬉しい悲鳴なのですが、皆さんにご紹介するのは少しでも読み…

現代坐禅講義

平成28年3月から禅と茶の集い推奨図書として、会員みんなにご紹介している大切な書籍があります。 とても分厚い書籍なので輪読会のテキストにはしておりませんが、坐禅の話をしていると会員の中からたびたびこの本を読んだ感想が出てきますがこのブログで…

禅海一瀾講話 (岩波文庫)

『禅海一瀾』というのは円覚寺の今北洪川老師の書かれた名著ですが、1935年の初版の岩波文庫です。 1990年にリクエスト復刊されたのでまだ中古本は入手できるのですが、中身は旧字体だらけの漢字で溢れ、1ページ読むだけでも頭が痛くなるというものでした。 …

ブッタは、なぜ子を捨てたか

輪読会の次のテキストが決まりました。 2006年刊行の山折哲雄先生の書かれた『ブッタは、なぜ子を捨てたか』集英社新書です。 仏教についても多数の著作のある山折先生ですが、禅と茶の集いテキストとしては初めてだそうです。 禅宗だけでなく仏教全般という…

日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

昭和から平成とドラマに映画にと活躍された樹木希林さんが先月15日にご逝去されました。 その遺作ともいうべき映画の原作が今回ご紹介する『日日是好日』です。 確か数年前に書店に平積みされているのを手に取りざぁーと店頭で流し読みしただけで購入せずに…

臨済禅の源流 ビデオライブラリ

臨済禅の源流 -臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念- ちょっと遅れてですが(なぜ今頃??)平成28年に臨済義玄禅師1150年、ならびに平成29年に白隠慧鶴禅師の遠諱に併せ、『禅 今を生きる』をテーマに、臨済宗の歴史と教えを紹介するビデオがYOUTOBEに…

「釈宗演の人生を彩った人々」 ビデオライブラリ

現在、慶応大学で特別展示されている釈宗演老師ですが、ご出身地の高浜有線テレビが作成した紹介番組がありました。 昭和感満載ですが、30分ほどの番組なので気軽に視聴できると思います。 最後のテロップ「この番組は一部フィクションを交えて構成してい…

禅と生きる ―生活につながる思想と知恵 20のレッスン

昨年暮れに法話を伺いこのブログでもご紹介させていただき、その後も個人的に法事などでもお世話になったりしてご縁が続いている宇野和尚さんですがこっそりと書籍をだされていたのを見つけてしましました。 「禅と生きる ―生活につながる思想と知恵 20のレ…

あるあるで学ぶ 余裕がない時の心の整え方

2016年刊行なので少し以前の本なんですが、図書館でリクエストして借りて読んでみました。 精神科医である著者は30歳にして建長寺の修行道場に入られ、現在も僧侶と医師の二足のわらじを履いて衆生無辺誓願度を実践されている方です。 内容も実践的で読み…

釈宗演老師のコミック「ZEN」発刊

先日、慶応義塾大学で開催される遠諱100年記念特別展のお知らせをさせていただいた円覚寺の釈宗演老師を主人公にしたコミックが発刊されました。 私は円覚寺の夏期講習会場で初めて見て、「これは凄い!」と即買いしました。価格は1200円です。 著者は、「リ…

佐々木閑 講演会

最近見つけた講演で花園大学の佐々木教授の仏教講座がとてもわかりやすいのでこちらでも紹介しておきます。 教授はもともと京大工学部だったのですがそれから仏教哲学に転向されたという経歴の持ち主で科学的な視点というか、われわれ現代人がより共感しやす…

「禅の語録」導読

Eテレのこころの時代を時々見ているのですが、今までで何度も見返している番組の一つが「禅の語録を読む」小川隆先生の講義です。 小川先生は駒澤大学というから曹洞宗系の大学教授なのですが、中国語に堪能でいらっしゃり番組の中でも「麻三斤」の解釈など…