禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

禅修行の階梯を考える(14) 「禅と茶の集い」便り(216)

あっという間に10月も第4週となりました。 私が少し遅れて参加するとすでに大広間では7名くらいに方々が坐禅中です。 足音を忍ばせて到着帳に記名していると太田先生も到着され、茶室の方に連行されます。 私を含め今日の個別面談&指導者は3名となり、お…

禅海一瀾講話 (岩波文庫)

『禅海一瀾』というのは円覚寺の今北洪川老師の書かれた名著ですが、1935年の初版の岩波文庫です。 1990年にリクエスト復刊されたのでまだ中古本は入手できるのですが、中身は旧字体だらけの漢字で溢れ、1ページ読むだけでも頭が痛くなるというものでした。 …

ブッタは、なぜ子を捨てたか

輪読会の次のテキストが決まりました。 2006年刊行の山折哲雄先生の書かれた『ブッタは、なぜ子を捨てたか』集英社新書です。 仏教についても多数の著作のある山折先生ですが、禅と茶の集いテキストとしては初めてだそうです。 禅宗だけでなく仏教全般という…

「禅と茶の集い」便り(215)自然と一体化する自己

早いもので10月も第3週ととなりました。 ここ数日、本格的な秋を思わせる気温となり、朝夕の冷え込みも感じられるようになってきております。 第3週なので輪読会からスタートです。 『禅と対話する』も大詰めとなり本日は「自然と一体化する自己」の項から読…

日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

昭和から平成とドラマに映画にと活躍された樹木希林さんが先月15日にご逝去されました。 その遺作ともいうべき映画の原作が今回ご紹介する『日日是好日』です。 確か数年前に書店に平積みされているのを手に取りざぁーと店頭で流し読みしただけで購入せずに…

「禅と茶の集い」便り(214)現代において極楽を信じうるか

10月5日の禅と茶の集いの報告です。 輪読のテキストは『禅と対話する』で、小タイトルは『現代において極楽を信じうるか』でした。 末期がんに犯された東大の宗教学の岸本英夫は、 心から納得する道を歩みたいと打ち込んだ結果、<いま・ここ>を離れず吾我…