禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ワークショップ図表資料

補遺1・・・椅子による調息

*古来から調息の実習では、②の「数息」「随息」「止」の定義にもありますように、結跏趺坐又は半跏趺坐という坐法を前提にしています。ですから椅子による調息の指導書はないというのが実情です。 そこで参考までに私なりの考えを記しておきます。 *椅子に…

奥ノ院への道

*十合目の別峰で幸せ感・充足感をしばし味わっています。そのうち別峰の周りの景色を見る余裕が出てきた処で、どうも誰かがこの先を通ったかのような跡が微かにあるのが見えます。 訝りながら少し行ってみると、足元の古ぼけた石の道標に「奥ノ院への道」と…

「調息山」登頂のためのエピローグ(11)

現代社会において、「慎独」の方々の役割はいろいろあるかと思いますが、少なくとも次の二つが挙げられるでしょう。 第一は、中核自己に基づく「自己肯定力」の育成です。 人が生きていくためには、「いきがい」とか「自己充実感」はとても重要なものです。 …

禅修行の階梯を考える(8)「禅と茶の集い」便り(190)

関東ではソメイヨシノの開花宣言がありましたが花冷えのする3月末の禅茶の集いでした。 第4週なのでワークショップですが、まずは一柱香の坐禅より開始です。 今週は坐禅中の脳内の状態についての説明でした。 「一次体性感覚野」「頭頂連合野」「大脳辺縁…

禅と歴史形成「禅と茶の集い」便り(189)

三寒四温で気温が乱高下した今週ですが今日も茶室一杯の会員での輪読会からスタートです。 『禅と対話する』の「禅と歴史形成」の章を読みました。 この章は社会学者の野沢教授と、白田老師との議論なのですが、片や社会科学者、片や宗教家の立場からの発言…

シンポジウム「仏教と脳科学とマインドフルネス」

大学仏教青年会連合主催のシンポジウム「仏教と脳科学とマインドフルネス」に禅茶メンバー3名で参加してきました。 東京大学本郷キャンパスで13:00~17:40までの長丁場でしたが、素晴らしい講師陣でした。 ご紹介させていただきますと・・・ ☆講…

佐々木閑教授の仏教講演会

最近見つけた講演で花園大学の佐々木教授の仏教講座がとてもわかりやすいのでこちらでも紹介しておきます。 教授はもともと京大工学部だったのですがそれから仏教哲学に転向されたという経歴の持ち主で科学的な視点というか、われわれ現代人がより共感しやす…

禅と学問、社会の関わり「禅と茶の集い」便り(188)

3月に入って気温もぐんと上がりいよいよ春へと季節が移ろうとしております。 そして禅と茶の集いにも春が舞い込んできたようで一つは義存さんがご快癒されて久しぶりに参加いただけたこと、今一つはこのブログをみて初参加の方がみえられたことでした。嬉し…