禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2019-01-01から1年間の記事一覧

禅修行の階梯を考える(26)「禅と茶の集い」便り(269)

今年の12月は本当にあっという間に過ぎた感じがしましたが,皆さんはいかががお過ごしでしょうか? ひと月ぶりの第4週ですが,8名が集い一柱香の坐禅から始まります。 中休みを入れる間に太田先生が到着,JR線が大風の影響でダイヤが乱れていたそうでいつ…

「禅と茶の集い」便り(268)

令和元年12月20日 記録者・栗田和夫 1.はじめに なんとも、久しぶりの金曜日のお点前となりました。 というのも、専門学校の夜学の授業が、隔週で始まったのであります。 実は、一週間ずれると問題は無いのであるが、そうことは都合よく運んではくれな…

川野泰周さんのマインドフルネス

からだの知恵袋 流れる水の受け流す 心と体を感じる瞑想 191113 ラジオ深夜便 ぶれない心を育む(1)川野泰周さん 以前,精神科医で臨済宗僧侶でもある川野泰周さんのご著書の紹介をさせていただきましたが,NHKラジオ深夜便での講習の音声も見つけまし…

「禅と茶の集い」便り(267)

毎月第二週の奇数月は、7時から一炷香坐って8時から懇親会(飲み会)を、偶数月は7時から8時40分頃まで二炷香坐る只管打坐を行います。 最初のころは足が痛くて、頭の中は早く鈴が鳴らないかと、只々時間が経つことだけを考えていました。 最近では坐り…

姿をあらわしたカミ、隠されたホトケ「禅と茶の集い」便り(266)

12月6日 禅と茶の集い 輪読は、“ブッダは、なぜ子を捨てたか” 本日の小タイトルは、「姿をあらわしたカミ、隠されたホトケ」。 中世以降、絢爛豪華な寺院が建てられたのに対し、神道の側も森や山などに神々の像をつくって社殿を建てるようになった。 そして…

年末年始の禅と茶の集いのご案内

早いもので今年も師走ですね。 令和元年は皆様方にとってどんな1年でしたでしょうか? 慌ただしい年末年始なので早めに禅と茶のスケジュールをご案内いたします。 年末は27日までで,年始は10日からの新年会からのスタートです。 どちらさまもお間違えの無い…

禅修行の階梯を考える(25)「禅と茶の集い」便り(265)

早いもので11月も第4週となり本日は太田先生のワークショップとなりました。 冷たい雨の降りしきる中,いつものメンバーが続々と参集します。 静謐な一柱香の坐禅の後にワークショップが始めります。 本日はホワイトボードを駆使しての図解での説明から始ま…

香りを楽しむ中国茶の世界「禅と茶の集い」便り(264)

今月も月半ば,いつもなら第3週は栗田さんが亭主でお茶係をしていただいておりますが,業務と重なり欠席となりました。 そこで先月の失敗を取り戻すべくYmが中国茶のご用意をさせていただきました。 もちろんお茶の前に「仏陀はなぜ子を捨てたのか」の輪…

東慶寺講演会報告「禅と茶の集い」便り(263)

11月8日は奇数月の第2週で、待ちに待った懇親会の日です。 7時から一炷香坐って、例会の会場(ジュリアン)へ走ります。 少し早いですが、今回は忘年会です。 話題は、11月2日、鎌倉東慶寺で行われた「釈宗演老師没後100年記念事業」の一環で、横田南嶺老師…

無我の仏教・無私の仏教「禅と茶の集い」便り(262)

禅と茶のつどい、11月1日の報告です。 『ブッダはなぜ子を捨てなのか』の輪読では、インドの仏教は「無我の仏教」で、日本の仏教は「無私の仏教」であった。 そして、ブッダが想像もしなかった「先祖崇拝、先祖=死者」への変容である。 お茶の亭主は森本…

「禅と茶の集い」休催のお知らせ

本日10月25日は定例会開催の予定でありましたが,台風による影響が大きく,道路大渋滞や公共交通機関の遅延,運休などが告知されておりますので急遽,取りやめとなりました。 登坂会長が連絡先のわかる会員の皆様に連絡してくださいましたが,地球温暖化で台…

「禅と茶の集い」便り(261)

10月11日の定例会の報告準備中です。 次週10月18日はコミュニティセンタ祭りで禅と茶の集いはありませんのでご了承ください。

ブッダの教えはどのように広まったか「禅と茶の集い」便り(260)

「ブッダはなぜ子を捨てたか」の輪読。 第4章の“ブッダの教えは,日本へどのように広まったか” 奈良時代は,教義を論理的に研究する法隆寺や東大寺のような学問仏教であった。 平安時代は,世俗的な世界と切り離された山岳の静寂な地で瞑想し,身心を錬磨す…

禅修行の階梯を考える(24) 「禅と茶の集い」便り(259)

台風騒ぎであっという間に9月も末になりました。 第4週は精神科医 太田先生の人気講座「禅修行の階梯を考えるワークショップ」があるのでぞくぞくと会員が集まり11人の参加となりました。 坐禅一柱香のあとに講座開始ですが冒頭にテキストの補足と修正分につ…

「禅と茶の集い」便り(258)

令和元年9月20日 記録者・栗田和夫 1.はじめに 先月は、摂心会のため、お休みでした。 今日も、千葉の親子三代夏祭りの会議があり、報告及び反省が話しあわれ、来年は、オリンピック年とし丁度、8月22日・23日の開催は、オリンピックとパラリンピックの…

文化講演会(NHKラジオ)紹介

ちょうど6か月にわたって毎月第3日曜,朝5時に放映された「禅の智慧に学ぶ」Eテレが昨日完結しました。 正眼僧堂の山川老師の飾らぬお人柄と,炯炯とした眼光が印象的な番組で素晴らしい内容だったと思います。 本日ご紹介するのは同じNHKつながりなの…

お月見会&壮行会「禅と茶の集い」便り(257)

9月第2週の定例会ですが,今週初めの9/9の台風の爪痕の残る中での開催となりました。 ご存じのように千葉では,東日本大震災につぐ大停電となり,場所によっては断水,交通遮断などあり1週間近くがたとうとしていますがまだまだ災害中という感じです。 被…

犯罪者も救われるのか「禅と茶の集い」便り(256)

『ブッダはなぜ子を捨てたのか』の輪読では、 父母殺しのような罪を犯した者は救われるのか、救われないのか、救われるためにはどうしたらよいのか。 連続殺人を犯し死刑となった永山則男や、虐待による子殺しの例 等、話題に出ました。 お茶の亭主は森本さ…

有楽流のお手前で「禅と茶の集い」便り(255)

8月も最終週,今年は7月末の梅雨明けでしたので短い夏になりました。 第5週は輪読会からスタートです。 業務で遅刻した私でしたが,大石さんの呈茶には間に合いました。 久々の有楽流のお手前で,自分が習っていた2年前のこと思い出しながら,懐かしくす…

禅修行の階梯を考える(23) 「禅と茶の集い」便り(254)

8月も第4週となり、太田先生のワークショップです。 今日は登坂会長お休みもあり参加者8名とワークショップの週としては少なめの参加者でした。 このところ社会人の禅修行階梯の編集に追われているため、なかなか新しく入会された方への調息山ガイドマップの…

千葉市あやめ台いきいきセンターでイス坐禅体験会 9/29

昨年の禅体験会の話に興味を持ってくれた知人より、千葉市あやめ台いきいきセンターでの出張講習会の要請を頂きました。私の拙い講習でお役に立つのならとお返事してから、1年たってようやく開催要項ができてきましたので、ブログをご覧の方々にはちょっと…

坐禅のすすめ『おわりに』p140~34 白田貴郎

これまで禅について,いろいろの角度から述べてきたが,最後に人間形成と禅について1.正しく,2.楽しく,3.仲よくという三つの観点から話をしてみたい。 1.正しく 人間の一生は,道というものに根ざす願というものを堅持して,それを正しく転じ,後世にも…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第5節 禅と茶道 p125~133 内田ふき

わが国固有の文化の一つに茶道があげられる。 茶道は,まさに生活の中に根を下した日本的な味わいをもつ独特な文化体系である。 現在,茶の湯は,ますますさかんになり,多くの人々が,礼儀作法を習うため,あるいは風流の遊びとして,または社交の手段とし…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅱ) p105~115 内田ふき

前節においては,家庭の道や家庭における修行について述べたが,こゝでは,現代の家庭の問題状況と,その中での生活の営み方について省みてみたい。 1.家庭生活とその教育の変化 戦前は祖先伝来の家系や財産・家業を中軸として家を守って行くのが家庭であっ…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅰ) p98~105 白田貴郎

1.家庭の重み 人間はどんなときでも,ただ一人で生きてゆくことはできない。 必ず多くの人達と協力しあい共同の生活を営み,社会を形成して生きなければならない。 動物も,集団を作って共同の生の営みをなすが,人間の社会生活との間には本質的な違いがあ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第8節 悟道の境涯 p82~89 白田貴郎

禅の修行の眼目は、見性(直指人心見性成仏)にあるが、見性というのは、布団上で虚妄の我というものを殺して、自己の本心本性を見るということである。 この本性は、宇宙を一貫する不生不滅の如是法と不二一如なるもので、従って見性の境涯というものは、人…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第4節 作務 -動中の工夫- p53~59 内田ふき

禅の道は,坐禅を中心とする行であるから,坐禅を離れることはできない。 あくまでも正しい坐相で,禅定三昧に入って,見性悟道することを目指している。 さて禅門では,この坐禅の工夫に対して,動中の工夫と呼ばれる行がある。 1.経行 動中の工夫の一つ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第3節 三昧 p45~52 長野拓郎

坐禅の生命は三昧にあるといっても過言ではない。 元来禅の基本は,禅定三昧の行であり,それによって転迷開悟するのが,禅本来の目的とする処であるからである。 又禅に限らず,仏教の他の宗派にしても,或は仏教以外の宗教にしても,正しい宗教ならば,そ…

坐禅のすすめ 第2章 『坐禅の実習』 第2節 坐禅の仕方 p34~45 太田東吾

これから坐禅の組み方並びに数息観の実際について述べる。 1.一般的な注意 (1) 坐る場所 『坐禅儀』には【閑静の所に於いて】とあり,初心者では屋内で,なるべく静かな所がよい。 また明るさについては,あまり明るすぎても心が散りやすく,やや暗いかと…

坐禅のすすめ 第2章 『坐禅の実習』 第1節 坐禅の意義 p26~34 太田東吾

坐禅の組み方と数息観に入る前に,坐禅の数息観の意義について少し述べたい。 1.坐禅の目的 坐禅を始めたいと思った動機や理由は,人によって種々異なっている。 例えば不眠症やノイローゼを直したい,不安を取り除きたい,物事を的確に処理する力を得たい…