禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2019-01-01から1年間の記事一覧

坐禅のすすめ 第1章 『問題提起』 第2節 科学と宗教 -禅を中心として- p17~35 白田貴郎

1.人生の基本問題について 人間は,誰でも,自分の一生をどのように過ごし,ほんとうに意義あるものたらしめうるかという基本の問題を背負っている。 ところが実際は,日常生活の忙しさの中で,どのように生存競争に打ち勝ち,仕事をうまくやってゆくかとい…

坐禅のすすめ『はじめに』p3~5 白田貴郎

現代人の生活をふり返ってみると,正直にいって,物質の面は豊かで外装はきわめて華やかであり,また知的情報は豊富で,生活やものの考え方も合理的になっているが,かんじんの生活の根底になる心の内実というものが正しい筋目を見失っているといってよい。 …

坐禅のすすめ『序 文』p1~2 内田昭夫

この編著は,昭和53年の秋から翌春にかけて,千葉市コミュニティセンターにおいて,千葉市社会教育課の主催する青年教室の禅入門講座としてなされた話をもとに,そのときの講師がこれを原稿にまとめたものである。 国民経済にゆとりができて,地方自治体では…

ブッタが教える愉快な生き方

会員のItさんお勧めの図書です。 著者はこのブログではおなじみの藤田一照さん、曹洞宗の和尚様ですがネットでも有名ですね。平易な文章で仏教を肩肘ばらずに紹介されていてどなたにも読みやすいとご推薦いただきましたのでご紹介いたします。 はじめに──「…

猛暑の中で二柱香「禅と茶の集い」便り(253)

8月9日は第2週の金曜日なので二炷香坐る日です。今回は珍しく10名もの方が、暑い中参加をいただきました。やはり大勢で坐ると何となく、楽しいです。来週はお休みなので、来週の分までしっかり坐りました。次回(8月23日)は第4週で、大田先生のワークショ…

お抹草??「禅と茶の集い」便り(252)

ブッダの教えが日本に到達したとき、千年がたち教えは変質してた。 ブッダの教えの中に浄土におもむくことや、日本人の抱いていた無常観とはまるで異質なものであった。 雑誌の中で色々な宗派又曹洞宗、臨済宗との相違、インドブッダガヤに集う各宗派等が話…

禅と茶の集いブログリニューアル記念日

このブログの前身となるヤフーブログは2016年4月10日に運用開始しました。 当初は週例会報告のみであったのですが管理人Ymの個人的な趣向で、いろいろな書籍やイベントなども紹介しております。 ちなみに現在はヤフーブログ閉鎖に伴い、2019年8月1日をもっ…

禅修行の階梯を考える(22) 「禅と茶の集い」便り(251)

禅と茶の集いではかならず坐禅の際には白田貴郎先生ご揮毫の「文殊師利菩薩」の掛軸をかけて坐禅しております。 これまで40年以上毎週2回(火曜日:廻向会、金曜日:禅と茶の集い)は使用されてきたため表装の一部がはがれかけるなどかなり老朽化が進んで…

茶室一杯の「禅と茶の集い」便り(250)

令和元年7月19日 記録者・栗田和夫 1.はじめに 今日は、また忙しい一日でした。 朝午前5時起床、北区王子での9時からの授業を終え、千葉市役所での午後3時からの「第44回千葉のお親子三代夏祭り」の出店者説明会を終えて、5時半からお茶の準備に…

白山道場ツアー Part3?

個人的には10回以上参加させていただいている白山道場の坐禅の集いですが、この頃は初参加の方をご案内する機会も増えております。 先月は大学生の娘と一緒にいきましたし、禅茶メンバーに限っただけでも3回目だと思います。 今回は白山初参加となる禅茶…

しっかり二柱香「禅と茶の集い」便り(249)

7月12日は第二週なので7時から2炷香坐りました。 本来、奇数月は1炷香と懇親会ですが、会長がアンコールワットの視察のため、懇親会は先週前倒しで行いました。参加者は5名で、皆しっかりと坐りました。 集まりの中で、私が最近読んだ藤田一照さんの…

禅体験会の参加者と「禅と茶の集い」だより(248)

本日(5日)の『禅と茶の集い』のには、先週まで行ってきた禅体験会の男性2人と女性1人の3人を含む14名の参会者がありました。 先ず“ブッダは、なぜ子を捨てたのか”の輪読をしました。 ブッダの最後の言葉「遺骨の供養にかかずらわるな」に対し、アーナ…

認知行動療法の基礎と展開

今年の禅体験教室で講師の方々からよく耳にした言葉に「マインドフルネス」というキーワードがありました。 円覚寺の夏期講座でもご紹介した早稲田大学の熊野宏昭先生の「認知行動療法」にかんするご講義もユーチューブに公開されているのを発見しました。 …

第41回 禅体験教室④ 坐禅について「禅と茶の集い」だより(247)

令和初の禅体験教室も最終回となりました。 精神科医の太田先生から初学者向きに「自分探しの旅」というキーワードから坐禅についてのご講義がなされます。 混沌とした現代社会における坐禅の意義について、脳科学、精神医学、社会学各方面からの考察を交え…

第41回 禅体験教室③ 茶と禅~マインドフルネスと禅~「禅と茶の集い」だより(246)

令和元年6月21日 記録者・栗田和夫 1.はじめに 今日は、「第41回 禅体験会」である、第三回目の「茶と禅」についての講座の内容ついてのお話をさせていただきます。 実は、この内容は、私が兼任講師をしている専門学校における新任教職員研修『第2回…

第41回 禅体験教室② 禅とこころ「禅と茶の集い」だより(245)

本日(6月14日)は、第41回禅体験会(禅と茶の集い主催)の2日目。 タイトルは「私が体験してきた禅と心」でした。 講師のY氏は、「禅を始めるきっかけ」として、仕事上のいきずまりや人間関係の悩みがあったところから話を始めました。 そして、『現…

東慶寺 釈宗演老師没後100年記念事業

円覚寺などでは釈宗演老師の100年遠忌はすでに昨年やりつくされた感がありますが、本家?本元の東慶寺さんでは今年が宗演イヤーのようです。 釈宗演老師没後100年記念事業 https://tokeiji.com/special_event/shaku_soen_100 <基調講演会>会場は東慶寺、す…

坐禅アプリ「雲堂(undo)」と動画のご紹介

スマホ全盛期ですのに坐禅アプリとして有名な「雲堂」をご紹介するのを忘れておりました。 もしかするとブログ記事の中でちらっと触れたことはあったかもれませんが、今回正式に禅茶図書館でご紹介したく掲載いたします。 このスマホアプリは2011年に「彼岸…

坐禅のすすめ

大変ご紹介が遅れました。 禅体験教室のテキストともいうべき「禅と茶の集いの宝」である「坐禅のすすめ」をご紹介してこなかったことに今更ながら気付いた次第です。 この本は前書きにありますように千葉市社会教育課主催で昭和53年秋から翌春にかけて講…

第41回 禅体験教室① 禅とは何か「禅と茶の集い」だより(244)

今日(2019年6月7日)から、第41回禅体験教室が開催されました。 第1講は坐禅歴50年以上の登坂会長の「禅とは・坐禅の仕方」です。 この春からご参加頂いている大学生とその恩師のIsさん含め8人の初参加者にご参集いただけました。女性4人、男性4人で…

円覚寺夏期講座+坐禅講習会

今年も円覚寺夏期講習会の季節となりました。 昨年は一人で参加したのですが、今年は禅茶会員のOuさんと二人で参加です。 私は2年前の5月、円覚寺の合宿坐禅会に参加してからちょうど10回目となる参詣でしたが、Ouさんは初めてという事でガイドし甲斐が…

掛軸修理中 「禅と茶の集い」便り(242)

令和初の第5週は大石さんの有楽流のお呈茶がありました。 輪読会の討論が盛り上がり、写真を取り損ねてしまいましたがいつもお菓子やお茶をご用意いただき感謝です。 また第1・3・5週の呈茶のある際にはいつもお花を持参していただくOnさんにも感謝し…

「禅と茶の集い」便り(241)

5月24日は第4週なので太田先生のワークショップでしたが、私自身が参加できず、代筆者もいらっしゃらないため次週の告知のみします。 次週は第5週なのでOさんの有楽流のお点前での呈茶のほか輪読会と坐禅を行います。 いつも通り18時からのスタート…

二人のお若い女性と「禅と茶の集い」便り(240)

令和元年5月17日 記録者・栗田和夫 1.はじめに いよいよ令和元年が始まりました。 今日が、元号変わっての最初の呈茶となります。まさに初釜よろしく、五月となり初風炉でしょうか。 2.読書の時間 前回に引き続いて「ブッダはなぜ子を捨てたか」です…

令和最初の例会「禅と茶の集い」便り(239)

5月10日(金)は令和最初の例会で、しかも奇数月の第2週は懇親会もあるので、令和最初の懇親会も開催しました。 7時からの坐禅の参加は8名、8時からの懇親会は7名でした。 会場は恒例のお店で、久しぶりの参加の方もいて、禅についてのことや、よもやま話…

禅の知恵に学ぶ NHKテレビ こころの時代

先週の日曜よりNHKのEテレ(元教育テレビ)のこころの時代で半年にわたり「禅の知恵に学ぶ」というシリーズが始まりました。 今回の講義は岐阜県にある臨済宗のお寺で別名、妙心寺の奥の院と言われる正眼寺での取材です。 正眼寺と言えば、太田先生の調…

現代に生きる 禅の心

5月18日(土)に円覚寺派管長 横田南嶺老師と批評家・随筆家 若松英輔氏による特別記念講演会が日本橋三井ホールにてございます。チケットは2500円するのですが、円覚寺の至宝展(入場料1300円)も兼ねておりますので両方行かれる方は半額になる計算です…

禅修行の階梯を考える(20) 「禅と茶の集い」便り(238)

10連休突入直前の4月26日、文字通り平成最後の禅と茶の集いが開催されました。 第4週なので太田先生のワークショップですが、坐禅一柱香の後は「生死一如」の捉え方からの説明から入ります。 そして本日の新教材は「裏表張り合わせた色紙4枚」を用いての…

お茶に誘われ・・・「禅と茶の集い」便り(237)

平成31年4月19日 記録者・栗田和夫 1.はじめに いよいよ新学期が始まりました。 私は、今日、朝5時起床です。そして7時には自宅を出まして、午前9時からの授業がありました。 授業は、午前中に終えて、午後は、買い物をし、バタバタとお茶の準備を…

新年度「禅と茶の集い」便り(236)

新年度初の禅と茶の集いの報告(4月5日)です 輪読は『ブッダは、なぜ子を捨てたか』です。 私は途中からの参加でしたが、死について、お葬式について、お墓についていろいろなお話が出ていました。 ここ何回か高校生の娘と一緒に参加させていただいていま…