禅と茶の集い

40年以上続くお茶と坐禅の市民サークルです。

坐禅のすすめ

坐禅のすすめ『おわりに』p140~34 白田貴郎

これまで禅について,いろいろの角度から述べてきたが,最後に人間形成と禅について1.正しく,2.楽しく,3.仲よくという三つの観点から話をしてみたい。 1.正しく 人間の一生は,道というものに根ざす願というものを堅持して,それを正しく転じ,後世にも…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第5節 禅と茶道 p125~133 内田ふき

わが国固有の文化の一つに茶道があげられる。 茶道は,まさに生活の中に根を下した日本的な味わいをもつ独特な文化体系である。 現在,茶の湯は,ますますさかんになり,多くの人々が,礼儀作法を習うため,あるいは風流の遊びとして,または社交の手段とし…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅱ) p105~115 内田ふき

前節においては,家庭の道や家庭における修行について述べたが,こゝでは,現代の家庭の問題状況と,その中での生活の営み方について省みてみたい。 1.家庭生活とその教育の変化 戦前は祖先伝来の家系や財産・家業を中軸として家を守って行くのが家庭であっ…

坐禅のすすめ 第3章『禅と生活』 第2節 禅と家庭生活(Ⅰ) p98~105 白田貴郎

1.家庭の重み 人間はどんなときでも,ただ一人で生きてゆくことはできない。 必ず多くの人達と協力しあい共同の生活を営み,社会を形成して生きなければならない。 動物も,集団を作って共同の生の営みをなすが,人間の社会生活との間には本質的な違いがあ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第8節 悟道の境涯 p82~89 白田貴郎

禅の修行の眼目は、見性(直指人心見性成仏)にあるが、見性というのは、布団上で虚妄の我というものを殺して、自己の本心本性を見るということである。 この本性は、宇宙を一貫する不生不滅の如是法と不二一如なるもので、従って見性の境涯というものは、人…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第4節 作務 -動中の工夫- p53~59 内田ふき

禅の道は,坐禅を中心とする行であるから,坐禅を離れることはできない。 あくまでも正しい坐相で,禅定三昧に入って,見性悟道することを目指している。 さて禅門では,この坐禅の工夫に対して,動中の工夫と呼ばれる行がある。 1.経行 動中の工夫の一つ…

坐禅のすすめ 第2章『坐禅の実習』 第3節 三昧 p45~52 長野拓郎

坐禅の生命は三昧にあるといっても過言ではない。 元来禅の基本は,禅定三昧の行であり,それによって転迷開悟するのが,禅本来の目的とする処であるからである。 又禅に限らず,仏教の他の宗派にしても,或は仏教以外の宗教にしても,正しい宗教ならば,そ…

坐禅のすすめ 第2章 『坐禅の実習』 第2節 坐禅の仕方 p34~45 太田東吾

これから坐禅の組み方並びに数息観の実際について述べる。 1.一般的な注意 (1) 坐る場所 『坐禅儀』には【閑静の所に於いて】とあり,初心者では屋内で,なるべく静かな所がよい。 また明るさについては,あまり明るすぎても心が散りやすく,やや暗いかと…

坐禅のすすめ 第2章 『坐禅の実習』 第1節 坐禅の意義 p26~34 太田東吾

坐禅の組み方と数息観に入る前に,坐禅の数息観の意義について少し述べたい。 1.坐禅の目的 坐禅を始めたいと思った動機や理由は,人によって種々異なっている。 例えば不眠症やノイローゼを直したい,不安を取り除きたい,物事を的確に処理する力を得たい…

坐禅のすすめ 第1章 『問題提起』 第2節 科学と宗教 -禅を中心として- p17~35 白田貴郎

1.人生の基本問題について 人間は,誰でも,自分の一生をどのように過ごし,ほんとうに意義あるものたらしめうるかという基本の問題を背負っている。 ところが実際は,日常生活の忙しさの中で,どのように生存競争に打ち勝ち,仕事をうまくやってゆくかとい…

坐禅のすすめ『はじめに』p3~5 白田貴郎

現代人の生活をふり返ってみると,正直にいって,物質の面は豊かで外装はきわめて華やかであり,また知的情報は豊富で,生活やものの考え方も合理的になっているが,かんじんの生活の根底になる心の内実というものが正しい筋目を見失っているといってよい。 …

坐禅のすすめ『序 文』p1~2 内田昭夫

この編著は,昭和53年の秋から翌春にかけて,千葉市コミュニティセンターにおいて,千葉市社会教育課の主催する青年教室の禅入門講座としてなされた話をもとに,そのときの講師がこれを原稿にまとめたものである。 国民経済にゆとりができて,地方自治体では…

坐禅のすすめ

大変ご紹介が遅れました。 禅体験教室のテキストともいうべき「禅と茶の集いの宝」である「坐禅のすすめ」をご紹介してこなかったことに今更ながら気付いた次第です。 この本は前書きにありますように千葉市社会教育課主催で昭和53年秋から翌春にかけて講…