禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

昭和から平成とドラマに映画にと活躍された樹木希林さんが先月15日にご逝去されました。
その遺作ともいうべき映画の原作が今回ご紹介する『日日是好日』です。

確か数年前に書店に平積みされているのを手に取りざぁーと店頭で流し読みしただけで購入せずに失念しておりましたが、来週のロードショウ封切で話題となっており文庫本となって再度、書店で巡り合いました。

イメージ 1

今回は前書きを読んだだけで「これはすごい」、まるで「弓と禅」のように「茶道を通しての禅体験そのものではないか」とすぐさま購入して続けざまに二度読み返しました。

『世の中には「すぐにわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある』とは前書きの一説で、映画の予告VTRにも紹介されております。
また『お茶はね、まず形なのよ。先に「形」をつくっておいて、その入れ物に後から「心」が入るものなの』という武田先生の言葉も印象的でした。

 ※ 追加情報

この映画の特典映像で紹介されているのですが、映画の完成記念に黒木華さん、樹木希林さん、大森立嗣監督、原作の森下典子さんが、“茶祖”呼ばれる栄西禅師に献茶を行うため建仁寺に訪問している動画
 
が公開されておりました。
こちらも必見?

私個人も数年前より茶道の手ほどきをうけましたが、私の師匠,佐藤妙珠先生も武田先生に負けず劣らず素晴らしいお人柄です。
現在は、諸事情でなかなか稽古に通えず、自宅で思い出したかのようにお薄と和菓子など頂いておりますがやはり「茶道」っていいものだなと改めて思い返しております。

イメージ 2

        茶 : 関の白(一保堂)  菓子 : 下総菓匠 虎屋 栗ひろい