禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

「禅と茶の集い」便り(215)自然と一体化する自己

早いもので10月も第3週ととなりました。
ここ数日、本格的な秋を思わせる気温となり、朝夕の冷え込みも感じられるようになってきております。

第3週なので輪読会からスタートです。
『禅と対話する』も大詰めとなり本日は「自然と一体化する自己」の項から読み進めておりました。
私は読後の感想が盛り上がっているところに遅れての参加だったのですが、Iさんが問題提起してくださった「しかるべき段階に至らない人たちはどう評価されるのか?」というクリスチャンの加藤先生の問いに興味を惹かれました。
この問いはこの『禅と対話する』で何度も出てくるテーマでもあると思いました。

優れた嗣法者を育成するシステムとしての禅修行はわかりやすいですが、雑念や悩み多き現代人の救いとなるものは何なのか、なぜ新興宗教がこんなに大勢の信者を集めているのかなどと話がひろがりました。

そうした中、呈茶タイムとなります。
第三週はいつも栗田さんがお茶係をしてくださっておりますが、所用で森本さんがピンチヒッターを引き受けてくださりました。

森本さんお手製の炉縁を持参されてのお手前で、お抹茶をいただきました。
今日のお菓子は吹雪饅頭、茶饅頭です。
ちょうど小腹を温めてくれるお菓子とお茶をいただきながら勉強し談笑してからの坐禅というスケジュールはいつもながらみごと!さっすが40年の歴史!と思ってしいます。

あっという間に7時をまわり、会場を大和室に移して坐禅会の始まりです。
開始に当たり会長より法界定印の注意点についてお話がありました。
私は久々に坐禅途中で会長より警策をいただきましたが背中が引き締まるような気持ちがしました。

次回は第4週なので6時から坐禅、7時から太田先生のワークショップとなります。
途中入場も歓迎ですのでどうぞ奮ってご参加ください。