太田悌蔵訳の旧版はp118の薄い文庫本でしたが、今回の講話はp743の分厚い文庫本です。なぜこれだけページ数が増えたかというと釈宗演老師が58回に分けて講義された文を起こした、いわば口語体の提唱録であります。
まだ自序しか読んでいないのにご紹介するのも気が引けますが、じっくりと読むと、宗演老師の語り口で、提唱をうかがっているような気さえしてきます。
そしてなぜ『禅海一瀾』というタイトルなのか読んでいてわかるんです!
しかし力作ですね、これだけの文章を調べ上げて、注釈つけて気が遠くなるような作業でしょう。小川先生!!すごいです。
味わいながら1章ずつ読み進めたいと思います。