禅と茶の集い

40年以上続くお茶と坐禅の市民サークルです。

「釈宗演老師の目指したもの」東慶寺講演会『戦ふに代わふるに和をもってす』

昨年の11月2日(土)に東慶寺で開催されました、横田南嶺老師による講演会の動画がホームページより閲覧できるようになりました。

 

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上記の禅茶だよりでItさんが報告していただいた釈宗演老師没後100年記念事業基調講演会なのですが,この講演会は台風で延期となり私Ymは残念ながら拝聴できずにおりました。

 

一緒に参加されたYuさん,Ouさんからも2時間におよぶ大演説「釈宗演老師の目指したもの」の感想を伺い,これまでも円覚寺花園大学やいろんなところでお話されてきた釈宗演老師談ではありますが「あーーー聞きたかった~」と悔やむことしきりでした。 この度,東慶寺さんのご厚意でそのホームページより前半・後半に分けて約2時間の講演会が視聴できることとなりました。

 

圧巻なのは万国宗教者会議の第2番目の講演『戦ふに代わふるに和をもってす』です。

横田老師の推察によると1番目の講演『仏教の因子,ならびに因果法』からのちに参加された多くの宗教者たちとの会話のあとに出来上がった原稿とされております。

言うまでもなく戦争は絶対許されるものではありません

戦争は一部の野望に燃える人々が人類の平和を脅かし世界の秩序をくつがえそうとして起こしたものである

普遍の真理の実現に向かおうとする歴史の大きな流れに逆らおうとするものにすぎないのです

戦争とは弱いものが強いものに虐げられていることにすぎない

戦争とは兄弟同士が争い血を流すことにほかならないのです

戦争とは強いものが結局何も得るものがない

一方 弱いものがすべてを失うことなのです

私たちは互いに戦うためにこの世に生まれてきたわけのではありません

(中略)

生きとし生けるものは普遍の真理に抱かれて生きているのです

真理の場において家族であり兄弟なのです

だからこそ互いに理解を深め真理の場にふさわしい本当の家族 兄弟となるようともに努めようではありませんか

 

アメリカ シカゴに行かれて多くの宗教者と出会い本物の世界平和を願った釈宗演老師の言葉が響きます。

 

禅海一瀾講話の解説の一節で横田老師が執筆されたとても興味深い文章を引用します。

 

しかし宗演老師は,若くして慶應義塾に学んで,当時の最先端の学問に触れ,またシカゴの万国宗教者会議に参加して,そこで世界尾の宗教者に接して従来の仏教者の反キリストの立場から大きく変革されている。もはや,キリスト教と相対していては,真の平和の実現は期しがたいと思われたのではないかと察する。

シカゴで二回目の講演では「真摯に仏の道を歩もうとする私どもと,忠実にキリストの教えに従おうとする皆様と,真正の孔子の教えを奉じようとする方々と,この普遍の真理を信じるすべての人々が手をとりあおうではありませんか」と述べているようにキリスト教に対する理解も示されている。

のちに二度目の渡来で,セオドエ・ルーズベルト大統領と会談した折には,「仏教が欧米化し,耶蘇教が日本否東洋化せば世界の平和是に於て初めて成らん」と宗演老師が述べたのに対し,大統領もまた「大いに欣ぶ」とき記録されている。

最後に真に世界平和を切望された釈宗演老師の和歌をご紹介します。

 

心より やがてこころに伝ふれば 

さく花となり 鳴く鳥となる

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