禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

観音経講話

釈宗演一百年遠忌記念事業としていくつかの書籍が出ておりますが、最後にご紹介するのがこの『観音経講話』です。

 
このところ次々と読みたい書籍が出版されたり、図書館のリクエストがかなったりで嬉しい悲鳴なのですが、皆さんにご紹介するのは少しでも読み進めてからと思いましたが、見切り発車でご紹介しちゃいます。(あとで大幅修正するかもしれません。(^_^;)
 
なんで早く紹介したくなったかというと、前頁でご紹介させていただいた「禅をきく講演会」での横田老師のお言葉でした。
出版社に釈宗演一百年遠忌で出版するのに何が良いかと相談されたとき即答されたのが『観音経講話』だったそうです。
 
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そして今日では禅宗のお寺で読経されるようになった観音経ですが、元々の臨済宗では読経の習慣がなかったそうです。
それを円覚寺開山の無学祖元禅師が元寇襲来の際に、観音経を読誦されたのが、きっかけとなって今日では禅宗で読経というと「般若心経」についで「観音経」と言われるほどになったとのことでした。
円覚寺僧堂でも朝夕に観音経が唱えられているそうで、こうした言われを聞いて「元寇の際に、敵味方、両方の菩提を弔うために開山様が始められた観音経読誦」が契機なのだと、とても納得した次第です。
 
横田老師が序文と巻末には解説文を添えられております。
ご本のお値段は・・・3000円+税とこれまた、お財布に響く設定となっております。
 
今月は図書費貧乏となりつつありますが、まぁここ数年では珍しいことなので読みたい本がたくさん机にのっていることの幸せに浸りたいと思います。