禅と茶の集い

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浅草寺から嬉しい春の?お知らせ

浅草寺の読誦会の休会も2年が経ちましたが,いよいよ再始動されるようで嬉しい春のお知らせです。

 

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とは言え,このご時世なので読経ではなく「目読」ということで,また毎週ではなく第一土曜日のみの開催となるようです。

 

しかし毎週のように通っていた会員の方々にとって待ちに待った読誦会再開のニュースだと思います。会員の皆さま おめでとうございます。

 

私ごときが観音経を語るのは本当におこがましいのですがしかし敢えて一言,言わせてください。

 

観音経は目で読んでも良いのですが,声に出して読経されてみるとその独特のリズムに魅了されます。

途中繰り返される「念彼観音力」(ねんぴかんのんりき)のフレーズの心地よいことと言ったらありません。

 

普通のお寺で観音経を読経するとしても「世尊妙相具」からの短縮バージョンが圧倒的に多いと思いますが,浅草寺では『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」』をはなっからフルに,しかも2回繰り返し読まれます。

 

読誦会会員になると頂ける「観音経」のお経本ですが,普通のお勤めであればその中のいくつか選んで飛び飛びに読まれるでしょうが,浅草寺は違ってました。

お経本の最初から最後までぜーーんぶ読み通し,しかも一番長い『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」』は2回繰り返しですので,読誦だけでも一時間のお勤めでした。

 

私も仏教に興味を持ちいろんなお経本を手にしましたが浅草寺の『観音経』ほど手に収まりがよく,頁が繰りやすいものはありません。

 

他の経本は旧字体やルビが呉音表記で読みづらかったり,表紙だけは立派でも本文の紙がペラペラだったり,横幅がありすぎて女性など手の小さい人は持ちづらいなどあります。

 

しかし浅草寺の経本はまさしく毎日読誦される人のことを考え抜いた見事なお経本です。

 

またいつの日か,浅草寺に大勢の信者信徒の方々の読誦の声が響く日が来ること切に祈念しております。

 

また白山道場の坐禅会も完全版ではなくても,浅草寺産のように折り合いをつけて再開されるのが待ち遠しい限りです。(Ym)