令和4年1月1日 新年を迎えました。お喜びを申し上げます。
旧年中は当ブログのご高閲ならびに禅茶ラジオのご拝聴いただき 誠にありがとうございました。
今年もご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます。
元日用の記事にとっておいたのですが今年最初の投稿は新刊のご紹介です。
当ブログの往年のテキストと同名の「坐禅のすすめ」は25年以上前に山田無文老師,大森曹玄老師など複数名の僧侶により執筆され,禅文化研究所から発刊されました。
つい最近まで書店で見かけることもあるほどロングセラーで第八版まで再販が繰り返され,読み継がれた坐禅のテキストでした。
そして昨年秋に現代の禅僧が集結し刊行されたのが「新 坐禅のすすめ」です。
多くの原稿は季刊誌「禅文化」に寄稿,連載されたものが多くありますが,帯にあるように「敢えて初心者じゃないあなたに」というまさにこのブログをご覧になっている方向けの内容となっております。
特に圧巻なのが,巻頭の政道徳門老師の「坐禅儀を読む」でありました。
これまでは簡単な坐禅指導の簡易テキストぐらいにしか気に留めていなかったのですが徳門老師のご解説で,まさにこの坐禅儀に「禅の神髄」が浮かび出てくるような文章で付箋をつけ始めたら止まらぬ自分がおりました。
中でも「自利利他 二利相修」や「雲水の手巾の意味」,「坐禅に筋書はありません。どれだけ坐って来たかではなく毎回初めてのように真っ新になって取り組む」ことの重要さを説いた文章には目を覚まされ,読んでいる途中で何度も坐禅がしたくてならなくなりました。
出版が禅文化研究所のためか,取り扱っていない書店もあるようなのでご購入の際はお気を付けください。(Ym)