本日はお釈迦様が生まれた降誕会4月8日でございます。
花祭りの異名のように百花繚乱まさに厳しかった冬を乗り越えた植物たちが一斉に芽吹き花咲き,白黒の世界に花たちが五色の彩りを与えてくれます。
この彩りこそが生きている証,自然界の妙でありますことは第4回目の配信となる円覚寺 一口法話「一輪の花の声」をお聞きいただければご納得いただけると思います。
閉塞感が満ち満ちている昨今の状況ではありますが,横田管長様に置かれましては時ならぬゆとりの時間となったようで,和歌山で最初に坐禅を教えてくださったご住職の遷化に際して導師を務められたとのご報告が円覚寺ホームページでなされていました。
数年前よりご活躍の横田管長ですから本来なら講演会などたくさんのスケジュールに埋め尽くされていて,和歌山へのご帰京などかなわぬ夢のようなお話だったと思いますが,45年前に始めて坐禅を教えてくださった 後藤牧宗和尚さまのご縁が深いのでございましょう,遷化に際しコロナの影響でおびただしい講演会がキャンセルとなり,和尚の導師を務められるだけでなく,和歌山の新宮市に帰省しご両親にお会いできたそうです。不思議なご縁ですね。
最近(2020.03.20)発刊された「仏心の中を歩む」は東日本大震災前に横田老師が管長就任されたばかりの頃から,最近までの『円覚』という小冊子に寄せられたご法話が載せられております。
日曜説教のように一話一話かみしめるように少しづつ読み進めております。
この緊急事態宣言下で何をなすべきか,灌仏会に際し,自分の中にあるであろう仏心を信じて,自分に問いながら過ごしていきたいと思います。(Ym)