ようやくコロナ第3波も沈静化しつつある穏やかな初春を迎えられております。
そうした中,第2日曜は円覚寺の日曜説教が9時からライブ配信されるので自宅にいながらにして横田管長の説教が伺える日であり毎月楽しみにしております。
もちろん時間が遅れても何日経っても同じ内容がユーチューブで閲覧可能なのですが,やはり同日同時間に管長さまがお話されていると思うと有難さが違うように思い,PC画面の前で一人,合わせる手にも力が入ります。
毎年2月の日曜説教はお釈迦様が御隠れになったご命日2月15日(涅槃会)にちなんだお話がなされてます。
今年も,色鮮やかな涅槃図を前に,学芸員さながらに指示棒をお使いになられながら管長自らが解説くださいます。 そして今年は説教の中に先々代の管長さま朝比奈宗源老師のご生涯のお話がありました。
ここ最近の横田老師さまは,松本紹圭和尚さんとの対談や,2/11の管長日記「罪はどうなる」でも語られておりますが「信じる心」の大切さが繰り返し口にされております。
禅宗では「悟り」「修行」「自力」と言われやすく,「信じる心」には違和感と言うか縁遠いように思います。
しかし本日の朝比奈老師のお話の中にもありますようにご親戚のご老人から「仏心の尊いことはわかるが私のような年寄りは坐禅や修行はできない。どうすればいいのか?」と問われ,朝比奈老師は悲しみ悩んだ末に浄土門の教えを学んだということです。
それまでは閉ざされがちだった禅宗を一般人にもわかりやすく伝えるようと日曜説教をはじめられ,修行できない方でも悟れなくても仏心の中にいるという安心を得られると布教せられたそうです。
そして回りまわって朝比奈老師の書物に中学生時代に出遭った横田少年が,僧侶となる動機となり,円覚寺にこられ,そして本日は日曜説教に登壇されているというまさしく「巡り合いの不思議!」としか言いようのないお説教でした。
それと今月からは説教の後に15分程度のチャット対話の「おまけ」も付けてくださっております。
折角ライブ参加なので私も一言感想を上申させていただきました。
私の一文も老師に読み上げていただきコメントまで頂き本当に感動です。
気づいたらPC画面前で万歳してました。(Ym)