禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

【日曜説教】お釈迦さまの教えから大乗仏教へ - 観音さまを通して学ぶ -

円覚寺の日曜説教では「臨済禅」を中心としたお説教が毎月のように配信されてきました。

 

そして毎年2月はお釈迦さまがご入滅された涅槃会をテーマとされていましたが,今年の2月の日曜説教は一味も二味も違いました。

 

先月も「仏教の誕生」についてお釈迦様のご法話が始まりましたが,今月はそれを引き継いで,お釈迦様の仏教から大乗仏教への変遷についてご法話というより大学のご講義のような明晰なご説明がありました。

 

横田管長はご自身が大学生の頃,仏教原典の研究にも熱心に取り組まれていたとお聞きしております。

また最近は佐々木閑先生のユーチューブ講義を残らず視聴されているとのことで「禅」というより「ブッダの教え」をスッパニパーダ,ダンマパダからわかりやすくご紹介いただく学術的な色合いを感じるご講義に繋がっているように思います。(あくまで個人的感想です)

 

なぜ坐禅の時に「観音経」を読誦するのか,なぜ臨済宗白隠禅師が延命十句観音経を江戸時代に普及させる努力させたことについては下記のブログ記事で拙い考察をしております。

 

 

今回の日曜説教を聞いて,観音信仰が4・5世紀頃のインドでも始まっていたことや,日本では鎌倉時代にはすでに観音様として人気があったことなど改めてお聞きしました。

また大乗仏教の特徴の一つだる「信じる事は生きる大きな力となる」という言葉に感動しました。 ぜひ皆さんもご視聴いただければ幸甚です。