禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

脳科学と禅2018年バージョン「禅と茶の集い」便り(201)

6月なのに連日の真夏日、とうとう今日は梅雨明け宣言が出てしまいました。
先週まで第40回の禅体験教室でしたが、今回からは通常通り・・・と思いましたが太田先生のご厚意により初学者向きに「脳科学と禅 2018年バージョン」特別講義と企画しました。
その甲斐あってか体験教室に出られた方のうち3名+1匹の皆様が引き続き、禅と茶の集いに継続参加いただけました。
 
まずは坐禅ですが、初心者にも配慮し20分を中休憩はさみながら2セット行いました。
恒例の別室での少人数みっちり指導もあり、今回は私含めて3名が茶室の方に連行されご指導いただきました。
 
個人的には昨年12月の居士林での合宿坐禅会で内田和尚様に指導いただいた「無字の呼吸」というテーマで、半年ほど「無・・・、む・・・、ム・・・」と坐ってきたのですが、自宅で続けようとしても数息観と違って雑念が湧きやすく、なかなか集中できないこと自覚していた所でした。
今回の連行指導で久しぶりに調息山の一合目から三合目まで復習、確認いただきましたが、三合目のナームー法でいつになく気持ちよく坐れている自分に気が付き驚きました。
太田先生から1ステップごとに感想を聞かれるのですが、三合目の時は返事が遅れるほど、できればこのまま一柱香坐っていたいような気分になりました。
太田先生!「命門のナー」すごいです。これを加えるだけで「ムー」に自然と入れました!
 
・・・と手前勝手な感想が長引きましたが、続いて15名ほど太田先生を取り囲んでのワークショップに移ります。
まずは最近の知見も混ぜて脳科学の説明から始まりますが、中心はやはりアントニオダマシオの「二つの自己」について学びます。
解剖、生理、そして時には臨床の話も混ぜながら医学的説明が続きます。
 
超約しますと「禅仏教で伝統的に継承されてきた東洋的行(坐禅など体や感覚を用いた実践)の持つ重要性が最新の脳科学で裏付けされはじめ、坐禅が万人のために開示される時が来た」という事だと理解しました。
講義後はいつものように質問タイムですが、常連、新規メンバー織り交ぜて遠慮会釈のない質問・意見交換ができるのも、我が会の雰囲気の良さ、会員間の信頼あってそと思います。
6時から8時半過ぎまでの長いプログラムでしたが皆様お疲れ様でした。
電車組は千葉駅までモノレールで移動し、ささやかですが太田先生の軒号授与の内祝いを5人でしてから帰宅しました。
 
次回は7月! 今年も後半に突入です。
第1週の禅と茶の集いは18時から輪読会、呈茶、坐禅のプログラムです。
皆さんのご参加をお待ちしてます。(Y)