禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅修行の階梯を考える(32)「禅と茶の集い」便り(292)

9月も第4週となり太田先生のワークショップとなりました。

10名の参加となり,ソーシャルディスタンスを考慮すると今の会場だとほぼ満杯でした。

 

前半は調息山のガイドマップに沿った坐禅ワークショップがなされました。

1合目から6合目まで,数分おきに太田先生が簡単な指示を言葉にされ,2合目,3合目と参加者は太田先生の後ろをついていくだけで6合目の風景が見渡せる場所まで引き上げていただく機会となりました。

もちろん好き嫌いもあるでしょうが,私は龍雲寺の細川和尚さんが仰られたように「始めて坐禅を習う気持ち」で毎回新鮮にそして我流を入れずに,その坐禅会に参加したら直日の指導に沿って,浸かってみるような態度で臨むようにしております。

 

後半は先月に引き続きカルロスカスタネダの「ナワール」と「トナール」の1部最終章を皆で輪読して,太田先生に解説いただきました。

会員からの質疑応答の際に,実は太田ワークショップが始まった7~8年前に一番初めに講義なさったのがこのカルロス・カスタネダの思想であったことなどが古い参加者から発言があり,アントニオダマシオ理論はまだ紹介されていなかったことなど初めて知りました。

f:id:nflight2014:20200926172328j:plain

私が5年前から禅と茶の集いに参加した当初から太田先生の講義では当たり前のように「中核自己」「自伝的自己」というキーワードがありましたが新しいレクチャーが始まったばかりだったのですね。

古参会員からの感想では,カスタネダの「ナワール」と「トナール」を用いた坐禅の修養の説明は難解であったけど,ダマシオの「中核自己」「自伝的自己」と対比しながらの説明でぐっとわかりやすくなったと評判でした。

 

さて次週はもう10月,今年度も後半に突入です。

誰もが経験したことのない2020年度前半の半年間となりましたが,こんな時だからこそ己を調えるための坐禅おすすめです。

来週金曜は第1週なので18時から輪読会,そして坐禅会となります。

ご興味のある方はお気軽にご参加ください。(Ym)

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ