禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

調息山登頂のためのガイドマップ 「禅と茶の集い」だより(137)

今日(25日)の「禅と茶のつどい」は、月に一度の太田先生による坐禅のワークショップの日です。
 
最初の45分の静座(坐禅 座禅)の時には、すでに13人の参加者が集まっており、女性の方もお二人参加されていました。
 
今回は最近参加された方もあり、今までの復習から始まりました。
 
太田先生の坐禅ワークショップは、先生の書かれた『調息山登頂のためのガイドマップ』をテキストとして講義は進みます。
内容は一合目から十合目、そして十合目別峰への詳細なガイドマップとなっています。
 
数息観の修行を「数息」・「随息」・「止」の3段階に分け、体の感覚と呼吸運動を利用して頂上である十合目へと誘います。
 
単に知識を得ることだけに留まらず、身体を通じての体得を重視されています。
繰り返し稽古をすることによって完成度・精密度を高め、坐禅の姿勢に入った時に、常に同じ体験ができることを目指して講義と実技が行われます。
坐禅に熟達した人は、座り始めると直ぐに三昧に入ることが出来るようですが、なかなか思うようには行きません。
 
最近読んでいる本に、「呼吸についていく」ということが書かれています。
 
「心がどこへもさまようことなく、呼吸に付随っていくことが修行のすべてに関する基礎となり、何をするのが必要か、そして何から始めるのかを知ることは重要です。
いったん方法を正しく理解すれば、成功するまで自分で実践することが可能になります」 とありました。
 
気になっていたので質問してみると、この呼吸に付随っていくことが、随息ということであるという答えでした。
随息というと少し分かりづらかったのですが、なるほどと腑に落ちました。
 
お茶の稽古と同じく、基本を繰り返し繰り返し続けることによって身体に覚え込ませる。
時間は掛かりますが坐禅修行も同じことのようです。
 
次回のワークショップは、第3金曜日・12月16日になります。
 
合掌 無端
 

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