禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

命があと3か月だったら 「禅と茶の集い」だより(125)

今日(26日)は、私用のため少し遅れて会場につきました。
 
もう10人が坐っていました。
 
坐禅の後は、太田先生の禅ワークショップです。
 
いつも体の感覚を使って雑念を消すということをテーマに進められていますが、今日は、歩行お使った試みです。
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普段歩くときはかかとが着地することをあまり意識していないと思いますが、今日はそこに着目します。
 
さて、設定は病院に行って余命があと3か月と宣告されたとしたら、どうやってその不安を消しながら家に帰ってくるかということです。
 
想像しても、なかなか実感はわかないと思いますが、まずショックを受けることは間違いないですね。
 
その不安は、まさに自分の念慮なので、その不安の念慮の中に取り込まれてしまうともうどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
 
この設定で、20畳和室の端から端まで一人ずつ歩いてみました。
 
いろいろな歩き方がありました。
 
まず、かかとと地面が触れる瞬間のかかとの感覚に集中し着地すること。
そして、着地する時の音だけに集中してほかのことを考えないこと。
 
これを意識してもう一度歩いてみました。
 
部屋の外に出て、コミュニティセンターの廊下も歩いてみました。
 
特に音を利用するというのは、ほかの時にも使えます。例えば、草取りをしている時は、草を抜く瞬間の音を利用する。
庭の掃き掃除をするときは箒で掃くその音に集中する。
 
数息観は、自分の息を数えることに集中することによって雑念を消していくわけですが、基本は同じです。これは日常生活でも使えますからやってみましょう。
 
さて、自分のことですが余命3か月と宣告されたらどうしましょうか。
 
まあ、長くても1日単位で生きているからそんな先のことは気にしない? 
 
みんなにどうもお世話になりましたと言って。今と同じ日常を続けていく?
 
死にたくないと泣け叫びながらもがき続ける?
 
 
どうしようかと悩むのもこれは雑念。
 
そんなことは気にしないで、今はブログを書いています。
 
 
次回は、9月2日。
6時から読書会、お茶、坐禅と続きます。
途中からの参加もできます。
 
お待ちしています。
 
 義存
 
「禅と茶の集い」について詳しくは、コチラ
問い合わせ先s.s.gison@nifty.com