禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

イス坐禅in AP東京八重洲 Xルーム

昨年6月からAP東京八重洲 Xルームを会場にして始まったイス坐禅会。

講師は円覚寺派管長 横田南嶺老師です。

横田老師は全国から講演や坐禅指導などで引っ張りだこですが、聞くところによるとこのイス坐禅講習会は持ち込み企画だそうです。

 

昨年秋頃より何度か申し込みしようとしたものの定員が30名でいつもSOLD OUT。

今回の通知はGW中だったので、期待して駆け込むと残り4席でなんとか間に合いました。

 

18時に到着して間もなく老師も入場され受付開始です。

参加者は全員スーツ姿と思いきや若い女性や年配の方々もいたので安心しました。

 

会議室に入るとどら焼きときんつばとお茶、それに薄手のフェイスタオル2枚、ゴルフボール1個がセットされておりました。

 

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講習会はタオルとボールを使った首、肩、足からデコンディショニングからスタートです。

横田老師も会議室のせいか、いつも以上ににこやかで擽りトークもさえ和やかな雰囲気で心も体も緩んでいきました。

 

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デコンディショニングの締めには腰椎5番を意識した立腰。

そのあとは会場の照明を落としてイス坐禅15分ほどしました。

 

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坐禅続いて臨済録のミニ提唱。

「無事これ貴人」

白山道場の坐禅会がなくなってしまった今となっては提唱は短時間と言えどもとてもありがたかったです。

 

1時間をゆうにすぎトイレ休憩をとったあとは立位での緩やかな左右への重心移動から再開です。

これもワークショップ?デコンディショニングの続き?と思いきや、徐々に動きを小さくしていき、なんと最後はイス座位で足の裏への集中した坐禅へと誘われていきます。

 

よく足心呼吸とか、踵から息を吸うとか坐禅をしてると指導されますが、正直ピンとこないし上手くできた試しがありませんでした。

 

ですが今回のように裸足の重心移動からだとわずかに浮かせた足の裏、その踵の下辺りに流れる微かな風の流れがはっきり感じられ、短時間ですが「今、足心呼吸してるかも‼️」って感じました。すごい‼️

 

講習会の最後は質疑応答タイム。

30人と少人数、しかもお寺以外の会場だからか老師との距離が心理的もグッと近しく感じられちょっと驚くような質問もありました。

 

・腰脚足心の心とは?

・気海と丹田の違いは?

・どんなふうに老師は悟られたのか?

などなど老師の答えもとても興味深い内容でした。

 

散会後には勿体なくも老師が私の席にお立ち寄りいただき感想を尋ねられました。

円覚寺や白山道場だと緊張しまくりの私ですが今日はいつもよりはまともに受け答えできたようです。(;^_^A

 

最後に感想ですが今回の講習会で一番ありがたかったこと!

それは会場もスライドも撮影OKなことです。(参加者への配慮はしたうえで)

 

これは滅多にないことで横田老師の拘らない、囚われないオープンマインドが顕れていると思いました。

 

今回で12回、イス坐禅講習会も一周年ですね。

おめでとう御座います。

 

現代社会や日常生活のそばにあるイス坐禅、末長くご指導お願いします。