禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

ブッダの悟り「禅と茶の集い」便り(178)

今年もカレンダーが最後の一枚となりました。
自宅の「茶禅一如」カレンダー、今月の文字は「関」天龍寺元管長 平田精耕老大師の揮毫です。
師走にびしっと身が引き締まる思いです。(^_^;

そして一昨年から1年以上読み続けて来た「禅マインドビギナーズマインド」も最終章の36章「ブッダの悟り」となりました。
6時からの読書会ですが今回はメンバーの出足も良くすぐに茶室一杯の参加者となり、みなで輪読しました。
この章は「ブッダ菩提樹の下で悟りを得たといわれるこの日、ここにいることができて、大変うれしく思っています」という一文から始まっていますが、ちょうど12月8日だったのでしょうか?
今日が12月であることもあり、ブッダが悟りを開いたとされる12月8日成道会(じょうどうえ)が最初に話題になりました。

「仏性とは、私たちの本来の姿です。
 坐禅をする前、私たちにはすでにそれであり、意識の領域でそれを認める前に、すでにそれにあるのです。
 この意味で、何を行おうともそれはブッダの活動です。」と話が悟りについて展開していきます。

臨済宗の朝比奈宗源老師はよく
 「人は仏心の中に生まれ、仏心の中に生き、仏心の中に息をひきとる。
  仏心から外れて生きることも、仏心のほかに出ることもできない。」
と悟りの境地をわかりやすく説明されたそうですが、鈴木俊隆老師のお話しされた仏性、ブッダの悟りも同じものを指しているように思えました。

悟りのお話に盛り上がりつつ、森本さんのお点前でお抹茶をいただき、本日は山田饅頭の「こびき」という可愛く、そして上品な甘さのおまんじゅうをいただきました。

お茶の後は、悟りに思いをはせながら、真剣な一柱香の坐禅を致しました。

来週は房総道場摂心中のため禅と茶の集いは休会となりますので次回は12/15となります。
第3週なので18時から輪読会、お茶、そして坐禅となります。
何かと気忙しい暮れでありますが、そんな時こそ坐禅で心と頭のリフレッシュしませんか?
皆さんのご参加をお待ちしております。(Y)