禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

2018-02-11から1日間の記事一覧

「調息山」登頂のためのガイドマップ(4)

㉑視覚の問題 天台大師の『天台小止観』には「次にまさに眼を閉ずべし。僅かに外光を断ぜしむるのみ」とありますが、作者不詳の『坐禅儀』には「目は須らく微しく開き 昏睡を致すことを免れしむべし」、又道元禅師の『普勧坐禅儀』には「目は須らく常に開く…

「調息山」登頂のためのガイドマップ(3)

⑬三合目・四合目では、内言語法(ナー・ムー法、アー・ウーン法、オー・ウーン法)を提案しています。 法界定印における繋意の部位(特に「赤丸」)を明確にすることと、野口三千三氏の考え方を参考にして内言語と呼吸と身体各部位の感覚とが一体になるよう…

「調息山」登頂のためのガイドマップ(2)

⑤公案工夫を主とする臨済宗では、一生かかっても公案体系を踏破することが容易ではありません。そのためか顧みられることは少ないのですが、古来から鼻端・臍下丹田(「気海」)・足の土踏まず(「足心」)や踵(「失眠」)などに意を繋ぐことによって、禅定…

「調息山」登頂のためのガイドマップ(1)

「調息山」登頂のためのガイドマップ 太田東吾 Ver.3.6, 06 /2017 *これから述べますことは、全て私の体験・体得したものを根拠にしています。たとえ諸先輩方からの引用であっても、それを鵜呑みにせず、私の観点からみて吟味し取捨選択をしています。 私の…

「調息山」登頂のためのガイドマップ(5)

*これからマップに従って踏破して頂くのですが、ご自身の身体を通じて身体の持つ豊かな世界を感じられることに、興味を持たれることでしょう。そうなれば十合目とその別峰への到達までの時間もそれほどかからないでしょう。 以上のような体験によって、「情…