禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

痕跡をとどめず 「禅と茶の集い」だより(134)

今日(4日)は、秋晴れのさわやかな一日になりました。
 
禅と茶の集いは、6時からの読書会で始まりました。
 
「禅マインド・ビギナーズマインド」の続きです。
今日は「痕跡をとどめず」というところを読みました。
 
前回に引き続きかなり高度なレベルの内容です。
 
本文から少し抜粋します。
 
 正しい思考は、影を残しません。跡をとどめるような思考とは、あなたの、 相対的な混乱した心から生まれてきます。
 自分の行動に思考の痕跡をとどめてしまうと、その痕跡に対して執着が生まれます。たとえば「これは私がやったことだ!」などというかもしれません。
(中略)
 自分の行ったことという思考に執着するときには、そこに自己中心的な思考が働いています。
 
普通私たちは、「これは私がやった仕事だ」とか、「これで私も歴史に名を残した」などと、知らず知らずのうちに誇らしげに語ります。
何かをやるときに、人に誇れるような仕事を成し遂げたいという思いを持つのはむしろ普通かもしれません。
 
しかし老師は、
 
 私たちは、自分の行ったことを忘れるべきではありませんが、そこに余分な痕跡はとどめないほうがよいのです。
 痕跡をとどめないためには、何かを行うときに、心と身体の全部で行うこと、つまり自分の今行っていることに完全に集中すべきです。
 
と言っています。
いわゆる三昧になってものごとを行うということですよね。
坐禅だけでなく、掃除や草取りをするときにも、「そのことになりきれ」と指導されます。
 
坐禅中に、自分の息だけに集中するというのは本当に難しいことだと何年やっても痛感します。
 
 
さて、次はお茶の時間です。
今日は大石さんの指導の下、最近お茶を始めたYさんのお点前でした。
 
お茶は朝霧、お菓子は栗羊羹。
つわぶきは、森本さんが持ってきてくれました。
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おいしいお茶をいただいた後は、45分の坐禅をしました。
 
来週(11日)は、午後7時から坐禅
 
そのあとは懇親会です。
 
懇親会にだけ来てもいいですよ。
お待ちしています。
 
 義存
 
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