禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

調息山九合目 いざ頂上へ 3・・・頂上を間近に見ながら、九合目の尾根で小休止

  ○呼気・吸気共に、「赤丸」と両赤丸から両親指の末節骨の中間部(尺骨側)にかけての空気の流れ(風)に繋意

*八合目から九合目に進む時には、八合目の時の両労宮の緊張感の余韻を除くため、軽く両親指を離して緊張感を一旦取ってください。

*赤丸の接点が、二つの尾根が合わさった頂上としますと、頂上から少し手前の親指の末節骨の中間部が、九合目の尾根という位置でしょうか。
この辺りの皮膚は丁度爪の長さに相当する部分(尺骨側)です。
そして尺骨側の爪の近辺は比較的温かいのですが、前記の部位は、外気に触れる分、空気の流れ(風)を感じ易いのです。
必然的に赤丸への繋意は希薄になります。   

*空気の流れ(風)の感覚はとても重要なものです。このような微かな感覚で連想活動を遮断できれば、坐禅も奥義の領域に入ったと言えます。風の感覚には、脳をリセットする(自伝的自己を棚上げにする)力の他にも重要な働きがあります。    

*この九合目で感じる風は、感覚する部位が広いため、十合目の別峰で感じるような微風よりは、感じ易いでしょう。    

*舌の位置は、「モ」又は「ト」に近くなります。