禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

欧米人を魅了する「日本の禅」 「禅と茶の集い」だより(49)

今日(2014年12月19日)は第3週なので、まずは読書会から。
ネルケ無方著の、「日本人に宗教は要らない」の続きです。
 
今日読んだところで話題になったところを少し抜粋します。
 
欧米で禅と言えば、日本の禅を指す。欧米人の多くが、日本の禅を真っ先に思い浮かべるはずだ。禅は「ZEN」と呼ばれ、禅=日本と認識されている。
中国にも禅(「チャン」と発音する)があり、韓国にも禅(「ソン」と発音する)がある。
(中略)
もちろん欧米で知られる仏教は、日本の禅だけではない。まずは、スリランカテーラワーダ仏教上座部仏教)がある。テーラワーダ仏教は、初期仏教教団、つまり釈尊の教えを純粋な形で保存しているとされる。ドイツ人で最初に仏教僧となったのは、アントン・ギュートというバイオリニストである。1903年ビルマで出家し、その後、現在のスリランカを中心に活躍した。
チベット仏教は、ダライ・ラマ14世ノーベル平和賞を受賞してから、欧米での評価が高まった。ハリウッドスターのリチャード・ギアが、チベット仏教の熱心な信者として知られている。
 
これを話題に少し話をしました。
 
日本で仏教というと、身近なところでは先ず葬式とか自分の家のお墓がある寺をイメージすると思いますが、キリスト教圏の欧米では、全く違ったものになるのだと思います。
 
仏教といって、すぐにテーラワーダ仏教とか、チベット仏教とかを思い出す日本人は少ないけれど、欧米ではこれらの仏教が禅(ZEN)と並列な情報として入ってくるわけですね。
 
禅についても、最初は本を読むとかして興味を持ち、次に実践的なものとなってくるのではないかと思います。
 
でも、最近の状況を見ると、日本でも自分の家の宗派とは関係なく実践的な行としての禅に関心をもつ人が多いのではないかと思います。
 
禅と茶の集いに来ている人も、ほとんどが、坐禅をしてみたいという興味から来ます。
そもそも、コミュニティセンターでやっているのですから宗派性はありません。
 
興味のある人には、会場に来ていただいて坐禅を体験してみていただきたいと思います。
 
次はお茶の時間。
今日のお茶のお手前は大石さんでした。
 
掛け軸は、如々庵芳賀洞然老師の「○(円相)」です。

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今年最後のお茶の時間なのでこれを掛けました。
 
お菓子は、「雪渓」。

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野菜チップが彩りを添えています。
 
来週は、2014年12月26日、今年最後の例会です。
7時から1炷香(45分)の静坐の後、大田先生による坐禅のワークショップです。
 
どうぞおいでください。お待ちしています。
 
義存 合掌