禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

禅と茶の集い便り (48) 摂心の感想

全国各地で、大雪との情報もありました。寒い一日でした。
コミュニティセンターに開始15分前に着くと、廊下には2~3人の人影がありました。
それも、全員が先週の房総道場での摂心(坐禅の合宿のようなもの)へ参加した人でした。
 
実は、その方たちを房総坐禅道場へ誘ったのは私でした。
コミュニティセンターの坐禅とはかなり違う雰囲気のところへ連れて行って、もしその空気になじめず、コミュニティにも来てくれなくなったらどうしようという一抹の不安を覚えていたので、皆さんの顔を見てかなり安心しました。
 
7時から8人で座ったのですが、最終的には12人の参加がありました。
今日は、坐禅は45分1回だけで、その後は忘年会でした。
その席で、道場の摂心に初めて参加していろいろな感想や質問が出ました。
 
まず、感想としては、
・普段味わえない緊張感とクリーンな空気に感心した。
・たくさん人が坐っているのに物音一つしないので驚いた。
・夜でよくわからなかったけれど、道場がかなり山の中にある気がした。
・先日の体験教室で初めて道場に行ったが、そのときとは、またレベルが違う気がした。
などです
 
そして、次から次へと質問が、
・なんで着物を着て袴を着けて坐禅をするのですか
・カンカンと鐘を打って、どこに行くのですか。
・禅問答は、その時その時違うことをするのですか。
・老師のところへ行く人と行かない人がいるのはなぜですか
公案というのは、分からなかったら、お互いに教えあうことができるのですか
・老師というのはどんな人なのですか。
・鈴木さん(私のこと)は、いつもと違う名前を署名していましたが、あれは何なのですか
 
このほかにもいろいろ聞かれました。
もう30年も坐禅をやっていると当たり前のことになってしまいますが、初めてきた人には驚きの目を持って見られることがたくさんあり、こちらもそのことを自覚して新到の方に親切にしなければいけないなあと思った次第です。
 
私の責任の範囲でできるだけ丁寧に答えたつもりですが、疑問は疑問をよぶという感じでした。
とにかくここまで興味を持って坐禅を続ける気になっていただいたのは、大変うれしいことでした。
 
その後で、久しぶりに来た方は、やはり道場は少し敷居が高いので、コミュニティにまた来ます。
と言っていました。
禅と茶の集いがきっかけで、道場に行く人もいいし、コミュニティのほうがいいという人もいる。
 
その人の都合やスタンスで、いろいろな人が来られるのが禅と茶の集いのいいところだと思います。
お酒も入り、話はますます活発になり、皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。
 
来週2014年12月19日は、6時から5階和室で開催です。
お待ちしています。
 
義存 合掌