禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

最初は分からないことだらけ 「禅と茶の集い」だより(64)

本当に暖かくなりました。
うちの庭でもいろいろな花が咲き、目を楽しませてくれます。

今日(2015年4月25日)は、第4週なので、坐禅の時間の後は太田先生のワークショップでした。
内容はかなり高度なことが含まれていたので紹介は又今度にします。
 
先週初めて、禅と茶の集いを訪ねてきてくれた方がいましたが、今日も来てくれました。
先週は時間がなかったので、和室で皆と一緒に坐禅をすることができなかったので、今日が実質上初めての坐禅でした。
 
先週は、坐り方と数息観(自分の息を数える)を説明し、1から10まで自分の息を数えてもらいました。
その時の感想は、「息を数えることに集中していたので、別にそのほかのことは何も思い浮かばなかった」ということでした。
初めて数息観をしてみると、最初はできるのです。
でも、これはほとんどがビギナーズラックみたいなもので、少し慣れるにしたがって、いわゆる雑念や妄想が次々と浮かんでくるのが普通です。
 
私の知っている範囲では、坐禅を始めて雑念なく1から100まで自分の息を数えられた人は誰もいません。
その方の今日の感想は、「いろいろなことが次々と浮かんできて、いつのまにか数が分からなくなっていました。
先週とは全然違いました」というものでした。
 
自分がいかにいろいろな思いにとらわれているか、がんじがらめにされているかが分かるのは、まず、大きな収穫と思って良いのではないかと思います。
ここからがスタートです。
また、日常では聞きなれない禅に関する単語に接すると、何がなんだか分からないことも多いです。
 
初心者の人が分からないことはできるだけ丁寧に説明するように心がけていますが、それでも禅独自の言葉に戸惑いを感じることもあると思います。
これは、徐々に慣れていただくしかありません。
 
先日の摂心のとき、道場に始めてきてくれた方も案内しましたが、やはりとまどうことがあったようです。
でもその方は、そのたびに初めて出会う禅の世界観に新鮮な驚きと興味を持ってくれたようで、帰りの車の中では質問の嵐でした。
禅と茶の集いでも、房総道場でも、ネットで紹介していることもあるので多くの初心者の方が訪れます。
 
できるだけ初心者の気持ちになって親切に対応することを心がけていますので、安心して禅と茶の集いや道場に足をお運びください。
 
決して怖いところではないので大丈夫です。(笑)
 
来週は、2015年5月1日(金)、午後6時から始まります。
お茶の時間もありますので、どうぞおいでください。
 
お待ちしています。

義存 合掌