禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

体の感覚を利用する 「禅と茶の集い」だより(121)

今日(22日)の禅と茶の集いは、7時からの坐禅で始まりました。
 
太田先生による禅ワークショップが始まるころには12名が集まっていました。
 
さて、今日のワークショップですが、テーマは体の感覚を利用してさらに三昧の力を養おうということです。
 
今までにもさまざまな方法を経験してきました。
坐禅では自分の息を数える数息観を行うことによって雑念を消していくという方法をとりますが、これだけだとなかなか自分の進歩の度合いもわかりにくいのでもう少し段階を細かく踏んでステップアップしていこうというのが趣旨です。
 
今日は、小道具を使いました。
 
最初に使ったのは、マスクです。
呼吸をするときに鼻の下のくぼみ(水溝)の風を感じることによって連想活動を遮断しようということです。
 
確かにマスクをしたほうが風を感じることができます。
 
坐禅用心記という本にも「心、もし散乱する時は、心を鼻端と丹田に安んず」とあるそうです。
歴史上のいろいろな方がいろいろな方法を紹介しています。
 
次に、実践したのは、両ひざ頭を結んだ線と赤丸(親指と親指が触れるところ)に意識を集中させるという方法です。
そのためにわざわざ保冷剤を用意してくれました。
 
保冷剤を両ひざの下に置くと、そこに意識がいくのでその冷たさをうまく利用して集中していこうということです。
 
ワークショップなので、言葉で書いてもなかなか伝わらないのですが、どんな方法をとっても、最後は三昧になるというのが目標です。
 
数息観の息の数え方も個人によって違いますし、指導の仕方も少し違うこともあります。
 
自分の経験でも、自分に合った息の数え方を体得するのにかなりの時間がかかりました。
最終的には息も数えないというレベルを目指します。
 
私は家で坐禅をするときには、体を十分にほぐした後、まず読経をしています。
声を出すということが自分には合っていると思います。
読経によって自分の日常を離れてすっきりすると坐禅に入りやすくなります。
道場で一人で坐禅をするときは、かなり大きな声で読経をしてから坐禅をします。
自分なりの体の感覚を利用するという方法です。
これは私個人の工夫なので誰にでもあてはまるものではないかもしれません。
 
自分の方法を見つけるといいとおもいます。
 
太田先生のワークショップはこれからも続きますので、どうぞおいでください。
 
来週は、6時から始まります。お茶の時間の後坐禅は7時半ころからです。
途中からの参加もできます。
 
途中からの参加も大丈夫です。
お待ちしています。
 
義存  
 
「禅と茶の集い」について詳しくは、コチラ
 問い合わせ先s.s.gison@nifty.com