禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

心の波 「禅と茶の集い」だより(113)

夏のような気温が続いています。
 
今日は7時から坐禅をしました。
 
太田先生の坐禅ワークショップが始まるころには12人になっていました。
 
ワークショップでは、歩行を使っての体性感覚の利用の訓練が続いています。
 
少しずつ、うまく歩けるようになってきています。
 
 
さて、前々回の「心の波」の続きです。
 
坐禅をするときは、思考を止めようとはしないことです。
止めようとするのではなく、止まるがままにさせます。
心の中に何か起こったら、入ってこさせ、出ていかせます。
どんなものも長くはとどまりません。
思考を止めようとすることは、それに邪魔されている、ということです。
なにものにも邪魔されてはなりません。
何かが心の外で起こっているように見えますが、実際は心の波にすぎないのです。
 
自分のことを振り返っても、心の波に翻弄されていることが多いです。
それを放っておけばいいのですが、たいていそれを追いかけてしまい、それが続いて悩み、へたをすると妄想になってしまいます。
 
坐禅で自分の息を数える数息観の実践をすることは、心の波を追いかけないようにするための有効な方法です。
 
自分の息さえうまく数えられないということを体験して、こんなに自分の心の中に波が立っているのだということを自覚するのですが、それを自覚しないで波に翻弄され続けるよりは遥かにましです。
 
坐禅と数息観を続けて、心の波が落ち着いて静かになるところを体験しましょう。
 
来週6月3日からは、初心者を対象とした「禅体験教室」が始まります。
 
詳しくは、http://blogs.yahoo.co.jp/zenntocha/14146932.htmlをクリックしてください。
 
4回ありますが、1回だけの参加でも大丈夫です。
 
お待ちしています。
 
 
義存
 
「禅と茶の集い」について詳しくは、コチラ
 問い合わせ先s.s.gison@nifty.com