禅と茶の集い

みをただし いきをととのえ すわるとき そのみ そのまま みな ほとけなり

足の痛みにどう対処するか 「禅と茶の集い」だより(88)

今日(2015年10月23日)は、第4金曜日なので7時から坐禅です。
10分前にコミュニティセンターに行くとすでに廊下に数人の人影がありました。
 
前回に初めてきた方もロビーにいたので声をかけました。
続けて来ていただけるとこちらもうれしくなります。
前日に会に参加したいとのメールでの問い合わせがあったので、この方かなあと思い、○○さんですかと声をかけるとまさにその方でした。
事前にメールでのやりとりがあると、初対面とは思えないような気がします。
 
ということで今日は最初から10人の参加があり、途中からの人を含めると最終的には16人になりました。
2回目の方も45分しっかり坐っていました。
 
坐禅のあとは、太田先生による坐禅のワークショップです。
ワークショップの中で、足の痛みにどのように対処するかという話になりました。
これは、坐禅を体験する人がすべて経験することです。
 
太田先生いわく、
「初心の頃は、まず足の関節が痛くなり、次にひざが痛くなり、その次には股関節が痛くなりました。私は、死ぬのが怖くて坐禅を始めたのですが、こんなに足が痛いんじゃあ死んだほうがましだと何度も思いました」
これには、一同爆笑でした。
 
自分のことを振り返っても、坐禅を始めた最初のころ、「足が痛い人も多いと思うので軽く体操をしましょう。
それではひざの屈伸から」と言われて、屈伸をしようとしても、ひざが痛くてそれさえもできなかったことを思い出します。
 
太田先生はこれに対して、
(1)手の親指と親指が触れるところに意識を向ける、
(2)道元禅師の言われた「左掌に心を安んぜよ」ということを実践するという二つの方法を紹介してくれました。
 
ワークショップですから、さらにくわしい説明があって実際に試してみます。
 
ただし、ワークショップの時間では、それほど足が痛くなることはないので、各自持ち帰って試してみるしかありません。
私もやってみたいと思います。
 
私の場合には、いつしか足の痛みや痺れを克服し、結跏趺坐で45分の坐禅をしても、足はあまり痛くならないので、2炷香3炷香と続けたときにどうなるかを試してみようと思います。
 
コミュニティセンターで、2炷香(45分×2回)の坐禅をするときは、休憩のときに、真向法をやっていますが、この簡単な4つの体操は間違いなく効果があります。
体の筋が伸びて爽快感があり、自分の体が柔らかくなり楽になっていくのが分かるので、坐禅に限らずいい体操だと思います。
 
さて、ワークショップでの試みがうまくいくかどうかは、まず自分で坐ってみないと分からないので、来週感想を聞くことにしましょう。
 
来週(2015年10月30日)は、第5週ですが、禅と茶の集いは6時からはじまります。
読書会では、「美しい日本の私」を読みます。
これは、川端康成ノーベル文学賞受賞記念講演です。楽しみに輪読したいと思います。お待ちしています。
 
義存